やんの読書日記
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2006年01月25日(水) たそがれ清兵衛

藤沢周平作

隠し剣も○○なにべえも
共通しているのは
江戸時代のある藩の下級武士が
不思議な癖や容貌を持っていて
こんな平凡な人がなぜ?
と言うような剣の使い手であること

知る人ぞ知るその剣の腕を
藩の陰謀やスキャンダルの張本人を
討つために買われるという筋書きだ

剣の使い方、流儀が違い
藩のスキャンダルも
収賄、押収、収奪、など枚挙に暇がないが
似たような筋書きな短編が
ずらりと並んでいるのに
読み手を厭きさせない。

中でも剣を使うときの
描写の正確さが
臨場感満点で
自分がその場にいるような感覚になる
悪人を切り、役目を果たした主人公たちが
静かに元の生活に戻っていくところも
不思議な爽やかさがある


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