やんの読書日記
目次|昨日|明日
藤沢周平作
隠し剣も○○なにべえも 共通しているのは 江戸時代のある藩の下級武士が 不思議な癖や容貌を持っていて こんな平凡な人がなぜ? と言うような剣の使い手であること
知る人ぞ知るその剣の腕を 藩の陰謀やスキャンダルの張本人を 討つために買われるという筋書きだ
剣の使い方、流儀が違い 藩のスキャンダルも 収賄、押収、収奪、など枚挙に暇がないが 似たような筋書きな短編が ずらりと並んでいるのに 読み手を厭きさせない。
中でも剣を使うときの 描写の正確さが 臨場感満点で 自分がその場にいるような感覚になる 悪人を切り、役目を果たした主人公たちが 静かに元の生活に戻っていくところも 不思議な爽やかさがある
|