やんの読書日記
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藤沢周平作 文春文庫
ドラマや映画で話題になっていたけれど さわりの部分しか見ていなかったので 文庫で読んでみた。
引き込まれるような、情景描写 かなりの緊張感を呼ぶ物語なのに 沈着冷静な少年がいる。 父を謀反の疑いで切腹させられた 文四郎は心の奥に悲しみも怒りも しまいこんで、ひたすら剣の修行に励む 幼馴染のおふくが藩主の側室になっても その苦しみをあらわさない。
剣の試合でも お福を救出する場面でも 仇の家に物言いに出向く場面でも その冷静さは不動のものだ この静けさはどこから来るのだろうか
ひきつけるものはこの静けさだろうか
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