やんの読書日記
目次昨日明日


2005年01月29日(土) イルカの家






サトクリフ作
乾 侑美子訳
評論者

サトクリフの初期の作品
女の子が主人公
鎧師のおじさんの家に引き取られたタムシンが
故郷から離れて居場所のない思いをしているのだけれど
いとこのピアズやちびちゃん、おじさん、おばさんに
囲まれて過ごすうちに、自分の夢をかなえる手前までいく。
魔法使いのおばあさんがくれた赤いチューリップの球根が
タムシンを導いてくれたのだ。

チューダー朝期のロンドンが舞台
大航海時代の幕開け
そういう時代背景を下地にしていて
テムズ川の流れや日の光
草花の香り、音楽など情景描写がきれいで
幸せな子ども時代のサトクリフの姿を見ているようだ


やん |MAILHomePage

My追加