スバ・ル・クルーゼの日記。


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Date 2005年02月01日(火)
非日常
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 10年間なによりも愛し続けたインコのポチポが永眠しました。でも実感がありません。
 私は2歳のときからずっとインコのいる暮らしをして来ました。前の子は14歳で永眠、それから半年後にポチポがやって来ました。
 いつでもインコを中心に回っている我が家では、先代が亡くなってからまったく家族の会話がなくなってしまい、もう悲しい思いはしたくないから飼うのはやめようねと言っていたけれど、やはりインコのいない暮らしは考えられず、待望のポチポを新しい家族として迎え入れたのでした。
 先代のセキセイと違って、ボタンインコのポチポはとっても凶暴で(インコの中でも一番凶暴な種類です)、でもそのぶん愛情表現もかなり激しく、それがかわいくてかわいくてすぐにみんなに愛される、なくてはならない存在になりました。
 お喋りが上手で、一緒に歌を歌ってくれる子でした。気性が激しいため簡単には触らせてくれなかったけれど、なによりもやわらかいほっぺを持っていました。
 嗅ぐと日向の匂いがして、鼻が鳴る音をいつも真似していました。私の笑い声の真似がうまくて、私が笑うと一緒に笑ってくれました。
 放鳥のときはいつも私の頭の上から動かず、髪の毛を抜いたりいたずらをしては怒られ、そうするとこちらのご機嫌を取るように甘えて来ました。
 あんなにかわいいこは世界中どこを探したっていない。あの子が死んだなんて、亡骸を手のひらに乗せても実感が湧きませんでした。
 今にも頭に飛び乗って来そうで、今にも私の手に噛み付きそうで。
 もう
「かわいい?」
 と小首をかしげながら尋ねられることはない。
 もう外出から戻ったときに、嬉しそうに出迎えてくれる声はない。
 ポチポのいない人生なんて考えられない。それほど愛していました。誰よりも、なによりも。
 どこへ行ったのかな? 天国の日当りのいい場所で、いつものように幸福そうにふくらんで、歌を歌いながらお昼寝してるかな?
 愛してたよ、とても。とてもとても、愛してたよ。

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