『遅くまで付き合わせちゃってごめんね 本当はすぐに帰るつもりだったんだよ 産まれるまでは我慢しようって いいきかせてたのにホントこらえ性がないこと私』 「それはお互いさま」
上り終電で彼を乗り換えの駅まで送り 帰りにしたメール
彼の事務所で仕事をしていると たまらなく一緒にいたくなる 飲むだけでもいいから 二人一緒にいたいと思う 奥さまのお産が近い彼をひきとめたくはないのに 彼に「行こう」と言われると 断ることができない
空いてる店内のカウンターでキスをし 外の階段でキスをし 駅の構内の柱の陰でキスをし 「いつも一緒にいるよねー」と笑いながら 飽きもせず キスをし抱き合い 初めての恋でもないのに 妙にバカばかりしている
「もうすぐ3年になるんだよ、長いね」と 彼が言う
彼と過ごす時間がこんなに大切になって しまうなんて思いもしなかった・・3年前の夏から
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