運命の日。剛くんが右胸のしこりに気づく。 触ってみると2センチくらいのピンポン玉のようなしこりが。 ころころと動く感触があって硬い。 触ってみるとその異物感にぎょっとした。 痛みはまったくない。
怖がりの私は優生を剛くんに見ていてもらい、すぐに病院へ。 今思えば誕生日、そして平日だというのに、 雨で剛くんが休みだったこともあって行ったのだと思う。
地元の外科(当時島に住んでいた)を受診。 とても混雑していて待たされた。 胸を出して触診と超音波検査をする。 超音波でしこりの場所を見ると確かに何かできているとのこと。 そして脇の下を触られリンパが腫れていると言われる。
気になったのが超音波の時先生が、 胃・肝臓・子宮を見て「こっちはきれいやね」と言ったこと。
そしてすぐに島以外の病院に行った方がいいと言って 大きい病院を月曜に予約してくれた。 おまけに先生が「旦那さんも行く?」などと聞くので「ん?」と思った。 思わず「行かなくちゃならないようなものですか?」と聞いた。 先生は「いやいや念のためだよ。 心配の種は早めにとっておいたほうがいいから」と言った。 あと、細胞の検査をしてもらってと言う。紹介状をもらい、家に帰る。
帰ってからインターネットで調べてみる。 「痛みのないしこり」で可能性があるのは 「乳腺繊維腫瘍膿瘍」や「乳がん」。 「乳がん」が20代で見つかるなんて話ほとんどない。 ひとつだけHPで私と同じ歳で 乳がん告知を受けたというものを見つけたが、 自分としては(まさか)と思った。
この日は私の27歳の誕生日。 ケーキを買ってきて食べる。 ちゃんとローソクを立てて優生と3人でお祝いをした。 友達からもダイスキなプーさんグッズをもらって最高!! 心配もあるけど楽しい誕生日だった
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