MOTOYANの日々題
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国家公務員の文書作成手引きとなる「公用文作成の考え方」が70年ぶりに見直された。 横書きの読点が「、」になり、状況に応じて「?、!」が使えるようになった。この公用文作成の考え方を基準にして世の中の文書が作成されているため公用文に限らず、研究論文とか多くの文書作成時に波及してくると思われる。 文書が縦書きから横書きに変わったころ、つまり日本語のワードプロセッサーが出始めたころ読点のコンマには違和感があった。英文ならコンマとピリオドを句読点で使用するが、公文書や教科書などではコンマとマルを使っているのでワープロの変換が煩わしかった。コンマは半角、テンは全角が標準だから文書の体裁を整えるのに手間がかかる。だからテンとマルを通常は使っていた。 日本語の文章なのになぜコンマを使うのか疑問だった。 「?や!」に関してはメールやラインでのやり取りが主流になった現在ではマークの挿入で伝わりやすさが生まれている。文書を熟読することも少なくなり、文書を出した側の意図が伝わりにくくなっている、回答を望んでいるなら?があることで返事が来る可能性が高くなり、!なら注意喚起が伝わりやすい世の中になっているので大歓迎だ。 他にも「など、等」はあいまいだから使用は慎重にとされた。文書作成でこれほど便利な?語句はなかったが安易に使えなくなった。読み手に想像させることが迷わせる結果になっている場合が多いと思われる。何かあった時の責任を作成した側へ明確化させることになる。「など」で逃げ道を作ってはだめでより具体的に記述しなさい、ということだ。 もう一つは「届け出」「手続き」と送り仮名をつけて記述してよいということになった。国語に試験に出るほどのことではないが送り仮名を入れるか迷ったことも多かった。 時代とともに言葉や文書は変化していく。「ら抜き言葉」が日常化していてインタビューのフリップで「ら」を入れて表示することがなくなるのも近そうだ。
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