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大きな入道雲 2020年06月03日(水)

大きな入道雲を
見ていた
二人とも
目の前にあるコップも
しっとりと汗をかいていて
僕は
手を動かせずにいた

波間を漂うみたいに
君は
ソーダ水と氷を混ぜ合わせた

コロリと
転がった

波の大きさを
僕は判別できない

もしもそれが津波なら
君はその手を止めてくれるだろうか
それが小波であれば
僕は願うけれど
つまらないって
君は鼻で笑うだろう

大きな入道雲も
動かない
目を閉じることもできない
君の手だけがひたすら
回りつづけている





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熊野
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