詩

完 2015年05月17日(日)

風はいつのまにか通り抜けて
もうそのときの風はいなくなってしまった
遠い触れ合い
もしも確かに手を取り合えたなら
もう少しは後悔せずにいられたの

形のないものを愛すのに
形のあるものに囚われて
目に見えるものが確かに思えて
目に見えないものを疑った

さようなら
見えない言葉は消せなかった

昨日の続きを夢見ている
明らかに続きなのに
映画の最後の「完」みたいに
昨日をラストシーンに置き換えている

熊野
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