バビロンまで何マイル?
もくじ戻る次へ


2003年06月16日(月) 合計10kg。

 週末。また電車に乗る。同じ路線の端から端まで行くので飽きないようにいろんなものを用意する。
 ・ペットボトルのジュース
 ・MD…今回は「シナジー」という女性ヴォーカルのメタルバンド。良い。「かーっぺっ」で始まる曲がなお良い(笑)
 ・本…行く前に図書館で借りた。「勇気凛々ルリの色 福音について」(浅田次郎)、邪眼鳥(筒井康隆)、「うわさの本」と言うラインナップ。
 「初級ヤクザの犯罪学講座」という本を読んでからちょっと浅田次郎が気になってる。でもまだ小説を読む気にはならない…このパターンは原田宗典も一緒。エッセイだけしか読んでないんだよね、この人も。
 「うわさの本」は、都市伝説や「××日に地震がおきる」という話、あるいはチェーンメールなんてのがどういうルートをたどって伝わっていくかというのを調べてる本。私もこれには前々から興味があったんだ。やっぱり専門的に調べてる人はいるのね…とほほ。
 もっとも、この本が出た(1997年)以降、爆発的にネットが広まってるから今は少し状況が違うと思うが。
 そうそうみなさん、「当たり屋情報」って10年以上前から定期的に出回ってるデマだそうですよ。私が昔いた会社にもこのチラシ、回ってきたな。あれ以来「なにわ」ナンバーがちょっと怖かった私。

 子供連れが乗ってきてうるさいことこの上ないので、MDを聞きながらまずは浅田次郎を読む。…だめだあ、こんなエッセイ書けないよお。面白すぎる。しかも直木賞取ったあたりはほろりと来るんだ、これが。
 これは私が「フケ専」なせいだけではあるまい。…結局往復で一気読みしちまった。


 で、自分の文章のふがいなさにうなだれながらも、帰りに池袋に寄ってまた本屋に沈没。
 今回の獲物。

 ・「こんな○○は××だ」(鉄拳) 鉄拳好きなんです^^;; なんか馬鹿馬鹿しくて。ただ、これとかVOWとか、一度読んじゃうと面白くなくなるのが欠点だな。
 ・「パンツが見える。 羞恥心の現代史」(井上章一) この本によると、昭和七年に起きた白木屋の火災で「和服の下にパンツ(当時はズロース)をはいてなかったため、そのことを恥じた女性たちがたくさん転落死した」というのは単なるデマだということなんだな。これは目から鱗。大体、この火事で亡くなった人は8人(全員女性だが、死因は「おそそ丸出しが嫌だったから」ではない)だったそうだ。
 ・「恐怖の霧(グイン・サーガ90)」(栗本薫) だーかーらー、いい加減2ちゃんネタはやめろっつのに。そういや前の巻は引っ越しのどさくさで読んでないや。どこ行ったかなあ(苦笑)
 ・「お嬢様マナー入門」(菅原万美) 実はマナー本、けっこう好きだったりする。でもこの本は著者がいかに上流社会に食い込んでるかを自慢してるあたり、バブル時代に突然ぱっと出てきて「ポジティブ・シィンキング」を提唱した故ミス・ミナコ・サイトウ(当然「超一流主義」も持ってますが何か?)に近い。この方、ゲランのエステサロンでトリートメントして美しいボディを保ってるんだと。はあ、そうですか。
 本当にアッパーな人は自分がどんな服や化粧品を使ってるかなんてあまり言わないんじゃないかと。何も言わずにさりげなく着こなした姿を下賤の者があれやこれやと詮索するもんだろ。
 マナー本でおすすめは、宮内庁の料理人だった人の書いた「もしも宮中晩餐会に招かれたら―至高のマナー学 」(渡辺 誠)かな。いやみっぽくなく、実用的な事が書いてあります。

 …しかし、「ミス・ミナコ・サイトウ」をぐぐってる時に気がついたんだが、世の中には「読書日記」って多いのね。うーん、やはり方向性を少し変えるべきか…でもねえ、仕事ネタか本くらいしか今ネタがないんだよなあ。


<<今日のひとこと>> ぼろは着ててもポジティブ・シィンキング ○8点


かをる |メールかをるさんの○と×。