バビロンまで何マイル?
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というのは「2ちゃんねる」の政治思想板のデフォルトネーム(名前を書き込まないと表示される)なんですが、家にはごろごろこの手の本が転がっているんですわ。いやね、急に興味を持ったもので。 って書いてるけどまた放置しちまった。忙しかったんだよ。 結局家の片づけも中途半端なまま。いつになったら片づくのやら。
ここんとこで読んだ本。 見沢知廉「囚人狂時代」(新潮文庫) もともとはこれを読んだのがきっかけ。内容と、表紙の折り返しについてるアラーキー撮影の著者の顔につられて(爆)新潮文庫分は全巻読破。個人的には「調律の帝国」が一番面白かった。著者が狙っているような「恐怖」は感じないのだけどなんつーのか、人が静かに狂っていく経過の描写に迫力があったなあ。 この人の本を読むときには、花輪和一の「刑務所の中」(モデルガン好きが高じて銃刀法違反でつかまった漫画家の体験記。映画にもなった)を読んでおくとイメージがつかみやすいかと。って私も入ったことないですけどね。 ただ、花輪和一と見沢知廉との大きな違いは「ルサンチマンの有無」だわな。まあ銃刀法違反で2年と、殺人その他で12年とじゃ比べる方が悪いのかも。 個人サイト(1年以上更新されてませんが)を見た限りではまだまだ不安定そうな人だけど、これからは活動家ではなく、作家として頑張って欲しいもんです。
宮崎学「近代の奈落」(解放出版社) 「突破者」から読んだ方が良かったかなあと思いつつ。分厚いのでまだ読んでる。最後に衝撃の事実が!(最後だけ先に読むのが私の悪い癖…つか『ダカーポ』でタネ明かししちゃってんだよ、先に。あれは反則だよなあ)
佐々淳行「連合赤軍『あさま山荘』事件」(文藝春秋) 上に挙げた人たちを取り締まる側の話。これも映画になったっけね。著者は「ズームインSUPER」にも出てるし。堅苦しいかと思いきや、意外とユーモアのある文章でした。
もっともそっち方面に詳しい人には「まあ、政治思想にハマるのは『はしか』みたいなもんだから」とも言われましたがね。まだあたしゃハマってもいない。つま先をちょっと漬けた程度だな。 大体、私が興味を持つのは、自分にとって全く遠い世界だった「政治思想」なるものに、何を思ってその人が身を投じるようになったのかというところなんだよね。だから体験談ばかり読んでる。 けど、もっと深く理解しようと思ったら、そのバックグラウンドもある程度把握しておかなければならない。だから徐々に左右の言い分も調べていかないとなあ、と思って。 特に70年代安保という奴には高校生くらいから関心があった。でも情報源がほとんどなくて。昔はその辺を知りたいと思ったら直接組織に接触しないといけなかったでしょ?それはちょっと怖かったんだよね。だから、今になっていろいろ動きだした次第。今はネットで調べられるし。いい時代だ。…けどそっち方面(特に左翼)のサイトを見るときは串を通す弱気な私。
自分が右翼か左翼かは分からないのですが(始めにそう規定するのも良くないよ、とも言われたし)、受験戦争の悪影響で現代史をほとんどやってない自分にとって、今この歳になって勉強し出すのは、社会の中核を担う世代(ほんとかよ)として当然のことなのかも知れない、なんちて。
<<今日のひとこと>> ペパーミントグリーンの右翼街宣車を見た(実話) ●3点
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