この道の先に見えるもの。
希里



 ふわふわ。

なーんか空っぽって感じ。
ふわふわして、すべてがリアルに感じない。

ひろの唇の感触を思い出す。
手のあったかさを思い出す。
目の優しさを思い出す。

この記憶もだんだんと薄れていってしまうのだろう。
背中のキスマークが消えていくように。

離れているのが無理って思った。
私の中でありえない出来事だった。
なんで一緒にいないんだろう。

2004年10月12日(火)
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