今日は雪しかふるまいと空は決めているようだ。 雲の色は暗いかと思えばすぐに明るくなるし、青空と 太陽まで見せたりしながらも雪だけは変わらずに 楽しげに舞い踊る。 新年の三が日が過ぎて空気は少しだけ 落ち着きを取り戻すとき。お正月のプレゼントの雪の演出。
病院の表舞台 病棟の中ではお正月は淋しくならざるを得ない のもわかる。家族と一番過ごしたいと思うのは同じだから。 正月の祝いどころではない病気の身に。そんな空気に仕事として 関わることにこれからはなっていくんだな。少しだけぞっとする。 こんな気持ちは初めての経験だった。
いつになくすっきりした目覚めの休日だった。それもそのはず、 一生の夢があっけなく叶ったのだから。 もう明らかに目に見えない 力の後押しを感じるばかりの不思議な有難い出来事の連続はまだ 続いていたのだ。母のもとで手料理を口にする弟をそばで見る私がいた。
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