会いたいなんて思う筈も無い。 出来る事なら二度と顔も見たくなかったし。 きっと、顔を合わせる機会なんて二度と無いし。 そう思ってた。 おかげさまでグルグル。 機嫌は急降下。 他の何かに没頭してないと膨れ上がるばかり。 だから、狂ったように喋って。 だから、狂ったように笑って。 だから、狂ったように歌って。 だから、狂ったように眠って。 「会いたくないまでに誰かを嫌うのって珍しい」 そう言われた。 違う、そうじゃない。 そんな嫌いとかって言葉じゃ全然足りない。 嫌いとか憎いとか、そういうレベルじゃない。 拒絶なんかじゃない。 その存在の全てを、私の全てが否定する。
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