そこに存在しているだけで相手に圧力がかかる。 相手の年や立場など関係なく存在で威圧する。 自分は、そういう種類の人間に育ってしまったのだ、と。 ポツポツと聞かされて、少しずつ理解はしていた。 他を押えつけ服従させるような、他の意を制圧するような。 本当はそんな事を望んでいるわけではないけれど。 けれど、どこかでは望んでいるのかもしれないけれど。 いずれにしろ、自分は威圧的な人間だと。 理解し、やはり同時に納得もしていた。 それでも彼女は、そんな風に思っていないと高を括っていた。 今日、答えは出てしまった。 普通に回す事に対して少なからず憧れを持ったりもして。 でも結局、手を出すと失敗する。 回す事も回る事も上手に出来ない。 どこで、何を、どう、間違えたんだろう。 そもそも間違いなんだろうか。
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