生まれて初めて、私の拳は人を殴った。生まれて初めて、私は人に「死ね。」と言った。人は目を見開いた。無様。毎日、込み上げる何かとの戦いが続く。時折食物が喉を通らなくなる。ぬるい物に吐き気を覚える。私は血を吐いた。虫の屍骸は平気になった。汚い生き方も平気になった。替わりに、薄汚い人間が嫌いになった。アレを噛み千切るのは困難だと知った。