弱Sonファイブ

■2004年07月30日(金) 来週のおれはすごいぜ。


めちゃくちゃ熱い報告書を

書いてやった。

来週のおれはすごいぜ

作業効率を400%

上昇させる秘策があるんだ

耳の穴かっぽじって

よくききやがれおエライさんよお

って書いた。

そのまま

本社の執行役員に送ろうとした。

そしたら課長が修正して

ふつーの文章にしやがった。

で、言い合い。

「文書とは
 読む人へのインパクトがすべて。
 月並みの報告書をあげて
 日々のルーチンに埋もれさせるのか?」

「言いたいことはわかる
 ただ
 いきなり秘策を語るのは
 報告書のフォーマットではない」

「報告はちゃんと後述に書いてある。
 おれたちは先を見ている。
 前を見ている。
 やれることを全力でやろうとする姿勢を見せる。
 そういったことを文章でアピールしてるんだ。
 それは報告書のフォーマットで
 押し込められるもんやないですよ」

「役員が求めているのは日々の報告です。
 シンキングを述べても
 それは報告になりえないでしょう?」

「わかった。
 じゃあ先頭は事務報告欄ね」

「で、ラストに提案事項として
 加護さんの提言を盛り込もう」

「言いたいことをラストに持ってくる?
 意味がわからん。
 ラストなんか誰が読むねん。
 秘策は先頭の次に入れ込みましょうや」

「それだと報告書のフォーマットとして
 おかしいんじゃないかな?」

「事務事項と提案事項は
 作業のカテゴリーが同じですよね?」

「確かにカテゴリーは同じだけど...」

「同じ作業のカテゴリーが2部で構成されている。
 1部は未来編、2部が現在編。
 これで読む人に未来を感じさせられるでしょう?」

「それはフォーマットがおかしくないかな?」

「おかしいのは承知の上です。
 おやっと思っていただいてけっこう。
 役員はアホやからすぐ忘れるよってに
 ちょっとぐらいインパクトある方がいいんですよ」

「うーん、わかった。
 それで折衷しよう...」

という感じ。

終電10分前にさしかかったできごとでした。

...

帰り道に課長、

「たかが日報であそこまで真剣にやったの
 初めてですよ」

「ええ、日報ひとつであそこまで真剣に
 やることはあまりないんじゃないですか?」

「まったくだよ。
 おかげで終電だよ」

「来週から本社に戻ったら
 もっと早く帰れますよ」

「またそんなこと言う」

...

課長といると

攻めに集中できる。

自分のやりたいことがどんどん出てくる。

課長、

来週もおれと共に戦ってください。




過去 未来 日記一覧