ムラカミ日記...ムラカミ

 

 

負け犬エレジー - 2003年10月07日(火)

しかしどうでもいいけれど題名だけ見るとその時々ナニに傾倒しているか大変判りやすいねムラカミの日記。

あーなんかちょっと腹ン中もやもやしたもんが溜まってるので発散します。えーい。別に身近な人への不満とかじゃないです。それこそワタシの人生には一ミリも関わってこないようなヒトへのグチです。すみません。

大分前日記でNANAはヲタクの後ろめたさがないから好きになれない、でも某おされっぽい漫画はなんか大丈夫と云ってたんですが。全然大丈夫じゃないですよ。もう自分の審美眼に絶望寸前ですよ。前から作者がイタイとは聞いていたけどここまでとは思いも寄りませんでしたよ。
今日某所のキャッシュで彼の公式サイトを見つけてもうげっそりしました。後ろめたくないとか脱ヲタぶっているとかそういう次元じゃありませんでした。なんかもう自意識過剰っぷりがこのみんとタイマン張れるほどでした。勘違いっぷりもこのみんとタイマン張れるほどでした。まだこのみんのほうが愛すべき勘違い野郎です。彼には一ミリも同情できません。
なんてーんだろ、まだ俺様節とか洋楽マニア然とか自信マンマンマな辺りとかはイマドキのワカモノなのかなぁとスルーしてやってもいいんですが。
なんか彼曰く、「俺の漫画のスキルは漫画家として最底辺だと思ってる。だからオレ以下の画力のヤツの漫画はカス。漫画家として認めない」だそうで。
ワタシは所謂ヘタウマな方の漫画によく填る人間なのでその論理はどうよと激しく躓いた訳です。っていうかそうしたら多分諸星御大とかもコイツに云わせればカスな訳だ。むしろ吾妻御大もつげ御大もカスか?内田春菊もしりあがり寿もカスか。そんなこと云われたらムラカミ金属バットでアタックしますよ。許せないですよ。何考えてるんだろう。貴方より画力はないけれども素晴らしい漫画を描く作家さんなんて掃いて捨てるほど居るよ。なんでこんなに狭い価値観で他人を上下に振り分けて偉そうに生きていられるんだろう。なんでそんな態度で向上心旺盛だと自負できるんだろう。そりゃあ涙も出るってもんです。

先日学校の友人繋がりで会った中堅の同人屋さんが初対面で素面で「アタシよりヘタな小説は認めない。相方より下手な漫画は認めない。みんなクズ。カス。そんな作品がゲストでも載ってたらその本は買わない。見るのも厭。時間の無駄。何も得るモノがない。人生の無駄」と宣っているのを見て大層引きました。表面上取り繕って聞いていましたが勿論その方の分類によるとどう考えてもワタシは「相方よりヘタな漫画描き」な訳です。よくもまあソレを本人の前で云えるもんだなぁと思いながら軽く相槌を打っていました。多分に口の端は引きつっていたかと思われます。
確かに、他人と自分を比べて上下にカテゴライズっていうのは少なからず誰でもしてると思うんですよ。意識的にでも無意識的にでも。そうしないとやってられないところが在ると思うんですよ人間には。でもそれはなんつうか、口に出しちゃあお仕舞いだよ。と思われてならない訳です。

なんて云うのかな、どんな作品にもそれなりの良さみたいなものは在るわけで。良さを探して、見つけたらああ、ここは自分もガンバロウと思うのが正しい「他人の創作物への向き合い方」なんじゃないかと思うんです。一目でこれは自分に何の足しにもならない、と他人の創作物(ばかりか他人そのもの)を切り捨てるヒト、というのは、屡々「自分は上ばかり見て、振り返らない」のだと仰います。聞こえは良いですがそういう切り捨て方っていうのは随分沢山大切なモノまで捨ててるんじゃないかと思うんです。そんな人に正義とか友情とか愛とかお綺麗なモノを語られても堪ったモノじゃないよ。薄ら寒くなります。(反対にお綺麗なモノを語るんじゃなかったらそれは大層理に適った生き方かと思われますが。厭味でなく)

と、いうような事を云うとそういう人種の方々は「負け犬の遠吠えだ」とおっさるわけですね。確かにそれはワタシが切り捨てられている人間だからこそそう感じるのだと思います。だからこそ自分はそういう感性の方々とはお付き合いしたくありません。たまらねぇよ。反吐が出らぁ。


とにもかくにもあの作家の人間性は小指の甘皮ほども認めてやりたくありません。もう彼の漫画を友達に勧めるのはやめよう。そう思いました。
ワタシに出来るのはこの程度だよ。悔しいけれど。




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