ムラカミ日記...ムラカミ

 

 

アナーキーインザOTAKU - 2003年03月24日(月)

ここのところワイドショーが面白い。ゲストに呼んできた各ジャンルの専門家が口論始めちゃったりしてる。大変興味深い。為にもなる。が。
こんなモノ本来の視聴層であるオバチャマ方が見てて面白いんだろうか。と要らぬ心配をせずにはいられない。まあワタシが心配することじゃないだろうが。


今まだ現地に留まる人達に、犬死には馬鹿馬鹿しいという声もあるようだけれど。少なくとも自分に出来ることをしよう、と行動している人達を、傍観しかしていない人間は口が裂けても莫迦には出来ないと思う。
子供の頃はどんなものでも戦争と名が付いたとたん反対を叫べた。ヒトゴロシは悪いことだと言えた。けれど大人になって、そう言い切ってしまうにはあまりに世界は複雑で在ることを知ってしまった。
長期の経済封鎖よりも戦争の方が早く片が付く、という意見も確かに一理あると思う。(アメリカがそんな論理的な動機付けで動いているとはとても思えないが)認めるのも厭だけれど確かにこの世には、暴力でなければ片が付かないことも少なからずある。力で心までは動かせなくても、物理的にはなんでも動いてしまう。

キリスト者のヴァイオレンスで、イスラム世界は動くだろう。けれど皮肉なことに彼らが動かしたがって居るもの、それはイスラム人の「心」だ。
もしも一言彼に物申せるのならば、言ってやりたい。そんな腥い正義で信仰を粉砕できると思っているのなら、アンタは本物の馬鹿野郎だ、と。
ワタシは決して中東の方の国を支持している訳ではない。双方ガキ丸出しで他人の命を使って戦争ごっこをやっている。どっちもどっちだ。ただフセインを担ぎ上げ、あの国の独裁政権を後ろ盾したのも実質アメさんじゃなかったかしらとちらりと思うのだ。
アメリカのダイナミズムはジャイアンだなあと思う。もう、ジャイアンそのもの。大長編のジャイアンくらいマトモだったらいいのに、と遠い目で思う。

耳を打つ。
正義。正義。在るべき秩序。
そんな胸糞の悪くなるような秩序ならいらない。そんな正義なんて糞喰らえだ。
人から未来を奪って、絆を引き裂いて、傷つけて。
そんな事でしか実現できないものなんて正義じゃない。

悪意から何が。復讐から、独善から何がやってきただろう?
日本人としてワタシも自問すべきだ。過去に学ぶことは何にもないんだろうか?



それでも今、ワタシは少し、別の所で和んでいる。
ワタシの周りの同じ世代でも、存外真剣に受け止めている人も多いようで。
こういうことでもそれを機に、皆の関心が高まっていけばいい。目に見えなくても、他人の痛みでも気に掛けようと、誰もが思えばそれだけで驚くほど世界は変わるはずだ。
中学生の子の辿々しい意見を聞いたとき。すごく冷めてると思っていた子にデモに誘われた時。
まだまだ捨てたもんじゃない。そう思って、拳を握った。


...




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