2005年12月14日(水) |
第539話 有効な手立て求む |
とある事情で定期的に出張してるおうちにはトイプードルがいる。
このトイプーが典型的な権勢症候群の様子。 飼い主さんは「番犬やってくれてるんですよ」というが、違うなあ。 家族は犬の言いなりだもん。
吠えるのは気にしない。 吠えられるのも料金のうちと思えば自分の仕事に集中できる。
横たわってるご主人様の体に自分の体をぴったり沿わせて寝てるのも、仕事の邪魔だがそれで依頼主がくつろぐというのなら我慢もしよう。
しかーし!
わしが動くたびに飛び掛ってくるのはどうよ。 火がついたように吠えながら牙をむく。
(そういやカワサキのバリオス250ccのキャッチコピーが「牙をむく」だったな・・・関係ないけど思い出した。)
そのたびにわしは「きっ!ちょこざいな!」というオーラを出してたのだが。
出張の回数を重ねるたびに牙をむく頻度が高くなり、この前はついにわしのカカトに歯を当てた。 痛くはないが腹が立った。 牧羊犬に動きを規制されるヒツジじゃあるまいし。 カカトを攻撃するなよ、コラ。
ご家族は「あなたに帰って欲しくないんですよー」と愛犬を弁護していた。 あまつさえ、わしにその犬に対しておやつを与えてくれ、と。 有無を言わせずに犬おやつを手渡される。
このわしに「牙をむいた犬に媚びろ」と。
むううううん。。。。 やんわり断ったが「ぜひに」と。 ああ、零細な仕事してるとこんなあほらしいこともしないといけないのねーと、かなり気力減退。
いやね、そのおうちの人が犬にへりくだって言いなりになっても、吠えられ三昧でも、わしは口出ししないよ。 わしの母親みたいなお年の人にいまさら犬の躾を口出しするのもおこがましいしね。
だがわしは、噛まれるのは嫌だし、わしを言いなりにしようとしてる犬の軍門に下るのはまっぴらじゃ! あんなちっこい歯でも、噛まれるのは嫌じゃっ。
てなことで、前回の帰りはこっそり「オマエいい加減にしとかないとマジで怒るぞビーム」を目から出しつつ、対人間にはにこやかに挨拶して帰ってまいりました。 プリンス(仮名)はやや目線を下向けておびえてた気がしましたが。 油断はなりません。
次回の出張は21日です。
「あ、こいつはこの家の人間とは違うな。」と我がままプリンス(仮名)に思い知らせるには、どうやったら良いのでしょうね。
あ、もちろん非暴力で。 いいアイデアがありましたらどうぞ掲示板でよろしくです。
わしと体重2.5キロのささやかな戦いですよ。うん。
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