2005年07月15日(金) |
第484話 不器用なんです |
猫と暮らしたのは子供のころで、あまり詳しくはないんだけど、猫に比べるとノアは不器用だなあと思う。 ノアが不器用なのか、犬が不器用なのか、大型だから不器用なのか。
たとえば、眠ってる私のところに来て、じーっと見下ろしてたかと思うと
どすっっ!!!
私のおなかに体を投げ出すようにして横たわる。
・・・これは甘えてるつもり。
みぞおちに一発くらって「はうっっ!」って目が覚める。
またあるときは(おかーさん、起きないかなー)と、何度も覗きに来て、うっかり私の髪を踏んだりする。
「踏んでる!踏んでる!ノアちゃん、髪の毛踏んでる!!」
ノアは私の慌てように驚いて(え?え?なに?え?)とじたばたして余計髪の毛を踏みまくる。 ごっそり抜けるか?と思うくらい頭皮が痛い。
肉付きのよい二の腕も、たまに踏まれる(涙 声が出ないほど痛い。
またあるときは、兄弟そろって寝っころがってゲームしてるところに行き、長男に遊んでくれ、とお手をする。
面倒くさい長男が 「ちょっと待っててねー。もう少しゲームやったらお散歩連れてくからねー。」と話しかけると、最後の「お散歩」のところだけを受け取って
(お散歩ーお散歩ー♪)と尻尾を激しく振りながら中腰になったりお座りを繰り返したりする。
なので隣でうつ伏せでゲームをしているちびたの横っ面を尻尾びんたで叩きまくった挙句に、背中にどっしりと座ってしまったりする。 (ノアは嬉しくて興奮してるので気づいてない)
ちびたは
「はう!はう!はうっ!(わざと尻尾びんたをしかめっ面で受けてる)」
「ぐええええー!ノアちゃんのおケツがああ!(重さにつぶされる真似)。」
・・・場所をちょこっと移動しようよ、ちびた。
流れるように歩き、ふんわりと音もなく動く猫は、こういうことは無いだろうねえ。
いつでも必死で無骨な所が犬の愛しいところなんだけどね。
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