2004年12月11日(土) |
第397話 農道の穴 |
私は田舎育ちのわりに自然の生き物にうとい。 駅前商店街の子供だったからか。
今の土地に引越ししてから色々と初めてのことに出会う。 農道の穴もその一つ。
ノアはわき道が大好きで、農道の本道を歩くよりも田んぼの区切りとして盛り上げてある「あぜ」を歩くのが好き。
田んぼの水気が抜けて、雑草も枯れてくる頃、そこを歩くと穴が開いている。 直径2センチぐらい。 そこここにポコリポコリと開いている。
ノアはその穴を見つけると必ず鼻を押し当てて、深々と息を吸い込み、一瞬息を止めてしばらく考えるような顔をする。 そして たいてい・・・
ぶしゅっ!!!とくしゃみをする。
何の穴だろう。 周りに樹がないからセミじゃないし。 ザリガニがもぐりこんだ穴? カエル? ヘビにしては数が多すぎ。
一度でいいからその穴の主がいるところまで掘ってみたいもんだ。。。 人の土地だからそんなことはしないけど。
むかしむかしフィジーに行ったときね、そういう穴が砂浜にザクザク開いていて、現地の子供に「これはなあに?」って聞いたら、その場で両手で掘ってくれたことがあった。
30センチ以上も深く掘ったら勢い良くカニが出てきたっけ。 田んぼのあぜ道の穴、30センチ掘ったら何が飛び出てくるんだろうか。 とりあえずノアの興味を引くものではあるらしい。
すごく気になる。
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