2004年08月28日(土) |
第353話 大人になったね |
みんながTVを見てるとき、わたしは同じ部屋の中で音楽を聴きながら日記を書いてたりする。 ノアは私がそばにいれば安心して眠っている。
たまに私の隣にやってきて、目を細めながら静かに私の腕をなめて、そのまま私の膝を枕にして眠ったりする。
そんなくつろぎタイムのときに、ちょっかいを出してみる。
あくびをするノアの大きな口に、さっと手を入れてみる。 「ほれほれ、噛んでみな?」
慌てて顔を背けて私の手をはずすノア。
ふーん。
子犬時代、あれほど噛みたがってたのにねえ。 細い針みたいな牙で噛みまくられて、私の肘から先は傷だらけで、知らない人が怖がるぐらいだったのにねえ。
そうか、噛みたくないのか。 大人になったねえ。いまさらだけど。
また大あくびをするノア。 また口の中に手を入れてみる。
あくびを途中でやめて、今度は前脚で私の手をどかすノア。 そのまま両前脚でわたしの手を抱えてペーロペーロと舐めてくれる。
可愛いのでノアの長い口の脇に頬ずりしてみる。 む〜ん・・・と犬くさい。。。
子犬時代、次から次へを物を噛み壊し、人を見れば手や足に噛み付き、畳と見れば穴を掘ろうとし、飲み水を与えればひっくり返して水浸しにしてた頃が夢のようだ。
「ちびたを起こしてきて」と言えば次男の顔を舐めて起こし、 「お兄ちゃんに遊んでもらいな」と言えばおもちゃをくわえて長男のもとに行く。
「お散歩だよ」と言えばリードを運んできて、首を差し出して首輪をつけてもらおうとする。 「お掃除するからハウスしててね」というと鼻で扉をくいっと開けてバリケンの中に入る。
「右曲がるから」と言えば角を右に曲がる。 「ブルブルして」というとぶるぶるっとする。 「ウンチョス拾ってるんだから動かない!」と言えば拾い終わるまで知り合いの犬がいても引っ張らない。
あー・・日本語覚えたねえ。 便利だねえ。
そして・・・
爪切るよ、というとテーブルの下から出てこず、 暇なときはちびたの大事なものを咥えて噛み壊す振りをして追いかけっこに誘う。
長男と次男がおやつを食べるときは、次男のそばから離れない。 なぜなら次男のほうが食べ物をこぼす率が高いから。。。 掛け布団の真ん中で寝てるので「どいて」というと目をつぶって力を抜いて熟睡の振りをする。
・・・悪知恵もついたねえ・・・・
(ん?あたしのこと?)
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