2007年01月20日(土)
聴く
 | 2番線16時59分。 |
返す楽器を梱包していたら 「こんな家に来るのが嫌やったんやない?」 と母親が言った。 そっか、壊れて止まらなかったD#の音、 あれ楽器のブーイングだったのか。 「イヤ〜!こんな下手くそに弾かれるのイヤ〜!」 って泣いとったのか。 “バンドネオンの嘆き”やな。 7〜80年も前に作られた中古なので 不具合はつきもの、とはいえ うちに送ったばっかりに故障してしまった上に 商談不成立で 売り手側には申し訳ないことをしたけど 楽器が「帰りたい」と泣くのだから仕方がない。 泣かせてなんぼの楽器だけど意味が違った。
夜は、はだか祭りで有名な国府宮へ行った。 はだか祭りではなくて 奥村愛、杉鉄、寺井尚子の3組が競演する ヴァイオリンが主役のコンサートに。 隣の席の2人組は杉鉄のファンのようだった。 聞きなれたネタもまるで初めて聞くように 大声で笑っていた。ファンの鑑。 男性ミュージシャンには必ず こういうファンがついてるけど アタイはそんなに甘くないわよ。 笑うどころか、腕組みして睨みつける。 (嫌な客〜。)
バンドをやっていた頃は、 鍵盤プレイヤーがどういうアレンジをしているか 一生懸命聴いて、参考にしようと思っていた。 今は、もしバンドネオンが入るなら 他の楽器にどう絡むのか想像しながら聴いたり どうやってメロディーに表情をつけるのか 一音一音、じっくり聴く。 聴いたからできるというわけではないけどさ。 なんであんな複雑なリズムがビシッと決まるんだろ。
来週には、 初めて私もヴァイオリンやベースと 共演させてもらうのだけど 当日初顔合わせで、直前にリハ1回あるだけで即ステージで 自分の楽譜しかないから リズムの絡みもわからんし。 家で練習したくても教室の楽器が足りなくて 借りられない。 いきなり無謀すぎる。
だからプロの演奏を 睨みつけるほど真剣に聴いたの。 だから自分の楽器が欲しかったの。
27日の日記が更新されなかったら、 舞台で失敗したと思ってください。
稲沢サウンドサーカス2007〜ヴァイオリンと過ごす最高の一夜〜 寺井尚子/奥村愛/杉ちゃん&鉄平 in 稲沢市民会館
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