MUSIC春秋
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 2003年10月14日(火)
セックス・ドラッグ&ロックンロール

♪Tragedy〜白夜のトラジディー/Hanoi Rocks

HANOIのライヴは今年2度目。
年内に2回も来日するなんて
よっぽど日本を愛しているのね。
前回は指定席で2階だったので
あまりよく見えなかったけど
今回はダイアモンドホールでスタンディング。
モンちゃんの瞳の色と、
マッコイ先生とモンちゃんが見詰め合うところを
近くでよく見たくて、
危険を承知で前の方を陣取った。

床が揺れるライヴって久しぶり。
開演前に手拍子が起こるのも。
でも、せっかくの手拍子が全然揃わない。
でもいいのだ。テンションはかなり高い。

21世紀になってHANOIが観られるなんて
思ってもみなかった。
活動停止からの長い間にすっかり時代は変わり
とっくに伝説化していると思っていたから。

見た目だけで彼らを表現するなら
やたら派手なやんちゃ坊主。
ROCK=不良の図式そのものという感じ。
マイクを振り回したり
マイクスタンドを倒したり
スピーカーに登ったり、やりたい放題。
でも、ステージ上の彼らの後ろには
なんだか言い表せないような哀愁がある。
白夜の国フィンランドの出身だから?
全盛期にメンバーを事故で亡くしているから?
そんな風に感じるのはただの先入観だろうか。
でも、彼らの作るメロディ、ハーモニーが
日本人の心の琴線に触れるのは事実。
大暴れして騒いでいる真ん中の方のファンが
それを感じているのかはわからないけど。
ルックスだけでは伝説にはなれない。
日本人がその哀愁に惹かれていることを
知っていて、日本を愛しているのか。

そんなことを思いながらも、
赤い羽根のショールを掛けていたり
キラキラの衣装を何回も着替えたり
客席に水をぶちまけたりするモンちゃんを見て
やっぱり梅ちゃんを思い出さずにはいられない
私は病気ですか。



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