「にこにこばかりもしてられない。」
DiaryINDEX|past|will
「サーキットいこぉよぉ〜。」 とタクママが言い出した。
鈴鹿だから、鈴鹿国際レーシングサーキットてものが遊園地の隣にある。 遊園地がサーキットにくっついてると言うべきだが。
レースのない日にはこの国際サーキットは 遊園地のアトラクションの一部になるのをご存知でしたか? わたしゃ知らなかったよ。
今日はレースがないのでサーキットをカートで走れる日。 ただし、遊園地パスポートでは乗れない。 パスあんのにもう1200円出すなんてとためらってしまうじゃないか。 とりあえずサーキットを見てみよう。
ホームストレートを見下ろす階段の一番上からサーキットを眺めた瞬間、 「乗ろう。」とチケット売り場に引き返した。
二人乗りのカートにマルと2人で乗り込む。 「いらっしゃいませー。」とカートに案内してくれるおじさんも、 操作の説明をしてくれるおじさんも、遊園地とは畑違いな雰囲気。 全員汚れた作業服。「遊園地スタッフ」じゃなくて「サーキットスタッフ」か。
「いってらっしゃーい」と送り出されて本線に合流しスタートラインに進む。 ちゃんとゲートのところでシグナルが青に変わる恐れ入った演出。
アクセルをベタ踏みしてもスピードが出ない。買い物自転車程度のスピードでゆっくりコースを回る。 思ったほど道幅は広くない。観客席が落ちてきそうなほど高くそびえる。 走り出して、間近にコースを感じて 「うわ、本物。」と思った。 道路に向かって本物って感じたのはこれがはじめてだ。 ただの道じゃないただならない熱気というか殺気というか独特の気が道にある。 道にしてやられる感じの道なのだ。 車で走って気持ちいい〜というドライブコースなんかじゃ全然ない圧迫感というか緊張感。 主役はこの道かと納得する。
とろとろーと走っているので、レース体験なんかはできないけれど、道を楽しめる。 ああ、フェンス曲がってるー、とか、 道路のはじっこ、なんか黒い染みー。燃えたのかなぁ。とか。 カーブの内側の赤白の溝にはタイヤのあとが黒く入ってるし。
楽しみながらゆっくり走っていると S字でコースの内側の砂場にカートが2台めりこんでいた。 やっちゃったよ〜♪て顔の学生が4人照れ笑いしている。 ひとりがにまっと笑って手を振ったのでヘルプかと、 「誰か呼んだげよか〜?」と言ったら4人ともうんとうなづいた。 激しいレースの末クラッシュとかいって盛り上がるんだろなぁ。わはは。
ヘアピンのほうへ行くコースは封じられているので、 交差地点からホームへ帰る。 曲がりしなにちらっと後ろを振り返ったら黄色い事故処理車がライトを点滅させながら走ってきた。 ひやー。本物の事故処理だ。
ゴール地点手前で左に折れてカートを戻す。 カート乗り場の手前でおじさんが盛大にチェッカーフラッグを振ってくれた。
S字からゆるい上り坂になる細い道幅のところでケータイで写真を撮った。 観客席のあるメインスタンド前とは違って空が広く見える。 コースからしか見えない風景。 鈴鹿に行ったらサーキットを走ろう。
|