「にこにこばかりもしてられない。」
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母親は、子供のことになると沸点が下がる。 普段、100℃を越えても煮えたぎらないひとでも、 我が子が絡むと、30℃でも沸点を超えてくる。キレる。
キレて、余計なことを言う。
子供同士のいさかいに、母親が口を出すと、傷つくのは、母親同士だ。 子を傷つけられた母親の心には、鬼が棲む。 つまらないことがきっかけとなって、鬼を飼う。
そう。つまらないこと。 でも、そうは思えない。母親だから、そうは思えない。
いつまでも、鬼を心に飼っているのはイヤだ。 人を憎んで生きるのはイヤだ。
封印したり、忘れたりする方法もある。 でも、それは鬼退治にならない。 鬼は出て行かずに自分のこころの闇に棲む。
時間はかかるけれど、 退治する方法は、「許す」ことだ。 許せないことを、許すことだ。 許すために、拒否しないことだ。 拒否せずに、知ることだ。 私、そう思う。
友達とそんな話をした。
許容範囲の広い彼女にも、今、鬼が棲んでいる。 鬼を飼うと、顔に出る。醜くなる。 彼女が言う。 「醜くなりたくなければ、自分が今の自分を越えるしかないよな。」
うん。 先は長いね。
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