2004年07月13日(火) |
この森で、天使はバスを降りた |
原題 Spitfire Grill。 最近は原題をそのままカタカナ表記にしたり、あるいは全く見当はずれの英語もどきな邦題をつけることが多いが、この邦題は出来が良いと思う。 天使、と来たので見る前は安っぽいなあと思っていたのだが、見終わったあと、なるほどいいタイトルだなと納得。
舞台はメーン州の田舎町。 大自然が素晴らしいと何度も台詞に出てくるのだが、イマイチロングショットの構図が少なかったのが残念。 町の様子も、どうも位置関係がわからないチマチマした感じに撮られていたし。
主人公は「オハイオ州アクロンから来た」と言うのだが、どう聞いてもめちゃくちゃ南部訛り。 ウソついてるのか?と思っていたが、見ているうちに理由が明らかになる。 アクロンに住んでいたので山に憧れていた、という台詞には、そりゃそうだろうなとうなずいてしまった。 あの辺はなだらかな丘陵しかないからな〜。高い山なんて皆無。
簡単に言ってしまえばよそ者である主人公が現れた事で、変化の無かった小さな田舎町の住人に変化が起き、町にも活気が戻ってめでたしめでたし、というハッピーエンドである。
・・・・でもなあ〜〜〜〜。 ストーリーの展開上あれはもう読めてたことなんだけど、それにしてもなあ〜〜〜〜。 必然であったことはわかるが、でもなんかすっきりしないわ!!
と、ちょっと不満。 まあ、完全なハッピーエンドの展開だったら陳腐なハリウッド映画に成り下がってしまうので、しょうがないんだが・・・。
主人公パーシーを演じるアリソン・エリオットの透明な美しさと演技が良かった。 久々に思い切り泣かされてしまった映画。
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