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野球の五輪日本代表 - 2003年07月21日(月)

言い訳にしかならないが、最近はテストとレポートに追われ日記を更新することができなかった。とゆーか、単に問題意識に欠けているだけかもしれない。書くことが好きという気持ちは常にあるので定期的に更新してくようにしよう。

先日、野球のアジア選手権兼アテネ五輪予選に出場する日本代表チームが発表された。前々から噂は耳にしていたが、全てプロ選手を選出。これには僕は愕然とした。

長嶋監督は「ドリームチームを作る」という名目でプロ選手のみを選出した。長嶋監督ならやってくれるというファンの期待もあったかもしれないが、ちょっと待ってほしい。では、毎年行われている「プロ野球オールスター」の日本球界における位置付けはどうなってしまうのか。「プロ野球オールスター」こそが「ドリームチーム」を求める場ではないのか。「ドリームチーム」を誕生させる場であるはずの「プロ野球オールスター」に、ファンが期待しないまでに日本球界は落ち込んでしまったというのか。このような一種の矛盾を秘めた今回のチーム編成にいささか疑問を感じてしまうのは僕だけではないはずだ。

あと、社会人選手を一人も選出していないのも大きな問題の一つだ。東芝の香月や東京ガスの内海などといったプロ選手に劣らない実力を持った選手が選ばれていない。現在、日本生命野球部で投手コーチを務める杉浦はソウル、バルセロナ、アトランタ、シドニーと四回もの五輪出場の経験を持つが、彼がプロの道へ進まず、社会人野球一筋を貫いた理由として、五輪の存在が大きかったという。普段は脚光を浴びない舞台でプレーしているが、社会人選手がメンバーの大半を占める五輪日本代表チームは多くの人から注目を集めることができる絶好の舞台。その舞台に立つ、といことが社会人野球でプレーを続けるにあたって大きなモチベーションとなっていた。同時に社会人野球の発展に繋がる可能性も秘めていた。しかし、今回長嶋監督は、このような社会人選手の心情を全く無視した。このメンバーで予選を勝ち抜き、本選への出場権を獲得したとしても、五輪の日程上、各プロ球団の主力選手が本選の日本代表メンバーに入ることは困難だという。よって、後々、日本代表に社会人選手が入る可能性はあるらしいが、やはり予選から本選を見据えたチーム編成を行うべきである。五輪予選、本選は負ければ終わりの一発勝負がほとんど。だから、一発勝負の勘が身体に染み付いている社会人選手のほうが日本代表メンバーに向いていると思うのだ。五輪は、あくまで「勝ちに行く場」であり、単に「魅せる場」ではない。長嶋監督は何か重要な事を考え忘れているような気がしてならないのである。

目先の現実しか考えない長嶋監督の決断。今に始まったことではないが、このお方の決断はどーも僕的にしっくりこないものが多いように感じる。


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