「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2000年12月06日(水) ミー、髪を切る 

ミーの髪質は私そっくりだ。
細くて、量が少なくて、茶色くて。
ポニーにすると地肌が見えてしまう。

そんなだから、髪を切るとぺちゃんこになってしまいそうで、
前髪以外は、今まで一度も切らずにいた。
本人も、毎日髪を結ってもらうのを嫌がることなんかなかった。

それが、急に
「今日は、髪くくらん!」ととかしただけで登園したがるようになった。
胸まである髪だから、工作や、給食のときにじゃまだろうと思う。
くくってやっても、園についたらとってしまって、
ポケットからゴムが出てくる。

「ミーちゃん、髪、くくるの嫌だったら、切ろうか?」
「うん!!うーこせんせいみたいのがいい!」

うーこ先生は、ミーのお気に入りの先生だ。
去年の担任の先生で、年中さんに上がってクラスがえになって、
ミーは、園に行きたがらなくなってしまった。
「だって、ミーは、うーこせんせのクラスがいんだもん。
ちゅうりっぷ組なんて勝手に決めたらやだもん!」
そうですねぇ、あなたには何の相談もなかったですねぇ。確かに。


ミーを連れて、裏の美容室に行く。
「どうすんの?切っちゃうの?」
「うん。うーこ先生カット」
「なに?それ?」
「ミーのお気にの先生よー。とれかけパーマのざくざくシャギー。」
「ながさどのくらい?」
「肩くらい」

「ミー?ほんとにいいの?」カットの前に確認。
「うん!!!うーこせんせとおんなじの!」
鼻息荒いミー。

昔はおかーちゃんが切ったよなぁ、このくらいの子供の髪って。
お金出して子供の髪切るなんて、実家のおかーちゃんに知れたら、どやされるー。

私は結構手先が器用な人なので、モックンの頭をずいぶんやっていた。
だんなの頭もやってみたことがある。
両方とも腕のいい美容師である裏の奥さんに、
「シロウトにしちゃ上出来」とお墨付きをいただいていた。

でも、ミーは別。
私が切ったら、ただのおかっぱになっちゃう。
いや。私が。
ミーは、かわいい。
女親の私が「うーわーコイツ美人ー。」と思う。(バカ親だ。)
おかっぱ頭なんて、許せない。

ミーはいっちょまえにシャンプーをしてもらい、
ケープをかけてもらい、鏡の前でずっと笑ってる。
うーこ先生とおんなじ!になるんだもん!

うわあ、量が少ないなぁ。
奥さんも苦戦。
カットの技術だけで外はねさせるには、あまりに量が少ない。
でも、さすがプロ。
見事、今風、ざくざくシャギーちょっと外はねの完成である。

「うわああ、かわいいーーー!」
「ほんとーーーみー、かわいいわーー!」
「・・・・・・・うーこせんせい、こんなんちゃう・・・。」


う。やっぱり?


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