「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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ミーの髪質は私そっくりだ。 細くて、量が少なくて、茶色くて。 ポニーにすると地肌が見えてしまう。
そんなだから、髪を切るとぺちゃんこになってしまいそうで、 前髪以外は、今まで一度も切らずにいた。 本人も、毎日髪を結ってもらうのを嫌がることなんかなかった。
それが、急に 「今日は、髪くくらん!」ととかしただけで登園したがるようになった。 胸まである髪だから、工作や、給食のときにじゃまだろうと思う。 くくってやっても、園についたらとってしまって、 ポケットからゴムが出てくる。
「ミーちゃん、髪、くくるの嫌だったら、切ろうか?」 「うん!!うーこせんせいみたいのがいい!」
うーこ先生は、ミーのお気に入りの先生だ。 去年の担任の先生で、年中さんに上がってクラスがえになって、 ミーは、園に行きたがらなくなってしまった。 「だって、ミーは、うーこせんせのクラスがいんだもん。 ちゅうりっぷ組なんて勝手に決めたらやだもん!」 そうですねぇ、あなたには何の相談もなかったですねぇ。確かに。
ミーを連れて、裏の美容室に行く。 「どうすんの?切っちゃうの?」 「うん。うーこ先生カット」 「なに?それ?」 「ミーのお気にの先生よー。とれかけパーマのざくざくシャギー。」 「ながさどのくらい?」 「肩くらい」
「ミー?ほんとにいいの?」カットの前に確認。 「うん!!!うーこせんせとおんなじの!」 鼻息荒いミー。
昔はおかーちゃんが切ったよなぁ、このくらいの子供の髪って。 お金出して子供の髪切るなんて、実家のおかーちゃんに知れたら、どやされるー。
私は結構手先が器用な人なので、モックンの頭をずいぶんやっていた。 だんなの頭もやってみたことがある。 両方とも腕のいい美容師である裏の奥さんに、 「シロウトにしちゃ上出来」とお墨付きをいただいていた。
でも、ミーは別。 私が切ったら、ただのおかっぱになっちゃう。 いや。私が。 ミーは、かわいい。 女親の私が「うーわーコイツ美人ー。」と思う。(バカ親だ。) おかっぱ頭なんて、許せない。
ミーはいっちょまえにシャンプーをしてもらい、 ケープをかけてもらい、鏡の前でずっと笑ってる。 うーこ先生とおんなじ!になるんだもん!
うわあ、量が少ないなぁ。 奥さんも苦戦。 カットの技術だけで外はねさせるには、あまりに量が少ない。 でも、さすがプロ。 見事、今風、ざくざくシャギーちょっと外はねの完成である。
「うわああ、かわいいーーー!」 「ほんとーーーみー、かわいいわーー!」 「・・・・・・・うーこせんせい、こんなんちゃう・・・。」
う。やっぱり?
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