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2001年11月06日(火) |
「淀川長治のシネマトーク」 |
☆秋の夜長、お家で映画を見よう。
映画はやっぱり映画館で見たいですよね。
でも、そうは言っても、遅くまで仕事をして、
ボロボロに疲れた身体を引きずって
映画館まで行って、2時間じっと座っているのは
かなりつらいものです。
だからこそ、大急ぎで家に帰って、
雑事をモーレツに片づけて、
あったかい飲み物を片手に、
ゆったりと一息つきたい。
さあこれから、大好きな映画を見ようよ。
そう、これから、ビデオを見よう。
でも、ところで、いったい何を?
そんな時、傍らに「淀川長治のシネマトーク」があると
なかなか便利で、心強いです。
故淀川氏がanan誌上に連載していた映画のコラムを
まとめたものですが、あの語り口のままに
195本の映画が紹介されています。
この本で取り上げられた映画は、
16章(16項目)に分類・整理されているので、
気分によって、「今日の1本」を選ぶことができます。
パラパラと頁をめくりながら、
何か今の気分にあった映画がないかと、
時間の谷間を埋めていく。
必ずしも、私の嗜好とこの本に取り上げられている
映画の好みは一致しているわけではないのですが、
映画の傾向が違うからこそ、
普段なら絶対見ないような映画から、
思いも寄らない「当たり」の映画が見つかることもあるのです。
だからこそ、この本は面白いのです。
ただ、残念なのは、
淀川氏が1998年11月11日にお亡くなりになっているので、
ここで取り上げられているのは、それ以前の映画です。
次々と無数に生まれてくる映画の中で、
さて、何を見るべきなのだろう?
私は何を見たいのだろう?と思っても、
情報が多すぎて、自分の好みも分からなくなってきます。
こんな時、淀川氏のアドバイスを聞くことができないのは、
とても残念で、ちょっと寂しく感じます。(シィアル)
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「淀川長治のシネマトーク」
著者:淀川長治 / 出版社: マガジンハウス