白っぽい夜空に飛行機がよぎる浴衣の袖を気にしながら君が空を指す紅のあとみたいな小さなちいさなあかい月祭りの夜の灯りにさえかき消されそうだけれどいつもふとした不思議を君は上手に見つけては僕に差し出してくれる変わらない笑顔で切り取られた夏の夜祭りの空気をあとにして浴衣の君に合わせてゆっくりと歩いてゆくいつもの 僕らの場所へ