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:::2003年10月05日(日)
:::悪足掻き




実家より更新。


教育実習の都合で帰ってきています。
なんかいままでは帰ってくるたびに懐かしいなーとか言って、楽しい気分だったんだけど、昨日は、このままあの私だけの家には帰れなくなるんだ、って思うとすごく悲しい気持ちだった。
私は今のままでいたい。けどそれは状況から考えると無理な事で、そして帰ってきてからお父さんが、本気で私がこっちで就職するみたいな事を考えてて、そうじゃなくても働きながら地元の先生になることを目指すとか、一生ここにいるっていう風に思ってて。


とてもこわかった。
自分で決めたりつかむ現実ではなくて、他人に用意された未来を歩くことが。
確かにお父さんが私を心配するのは分かるけど、私はずっとこのまま流されるようにこの家に帰っていいものなのかな。かといって東京で1人で暮らすにはフリーターして毎日生活のためだけに働く毎日で、そこから抜け出す事も出来なくなってしまうかもしれない。
あれもこれもいやなんて通じないなんて事、分かってる。
けどとてつもない不安に苛まれています。どうしたらいいんだろう。


お父さんは私の就職先を、知り合いとかを通じて用意してくれるといいます。
それを頼ればほぼ確実に、私は就職できるのです。厳しい就職活動も無く、おそらくは環境的にもいいと思える企業だと思う。私は教師を目指していて、最近大学院への道を消したときにいったん働いて社会経験を積んでから教職に就くみたいに、何らかの人間としてのキャリアが欲しいと思っていたから、就職する事については前向きです。もし仕事が楽しければそこで頑張ってもいいと思ってる。
けど人に用意された、何も努力しないで手に入れた場所に行くのって、どうなんだろう?


そんな事を考えて、昨日の夜はなかなか眠れなかった。
泣きたいときに思い切り泣いたり、元気を出すために歌ってみたり、そういうことが、一人の家では出来たけれど、心配する両親と一緒の家で、これからへこんだらどうやって解消すればいいんだろう?
私は一人の家に慣れすぎていて、もう前のように暮らせないかもしれない。1人になるために遠くの大学に進学したのに、また戻ったからって上手くいくなんて限らない。私は前よりももっと、私の価値観がハッキリしていて、それは両親のものとは懸け離れているんだから。


そんなわけで、困り果てています。




今日は教育実習に先駆けてスーツを買いました。
コムサのお姉さんがすごいいい人だった。客商売をしている人ってすごい。会話のポケットがたくさんあるんだよ。気持ちよくスーツと、ブラウスを何点か購入。明日の校長先生を交えた(!)打ち合わせ会に着ていこう。


お祝いにって、スーツはお父さんが買ってくれました。
でもそういうのを前にして、家にいる限り私はいくら頑張ったって「子ども」のままなのだと思ってすごく悲しかった。一人の生活は、全て自分の裁量で出来るし、その代わりの責任も負うことになる。
それが当たり前の暮らしをしてきて、いまさらお父さんの後をついていくことは、なんだか不満だった。不満?いや、そうじゃなくて、なんていうのかな、がっかり?そんなかんじ。


来年になって私が変わってしまうなんてことはないかもしれないけど、多分また同居する事になったら私は少しづつまた変わってしまうのかもしれない。
実家暮らしの私は「子ども」である私を、両親を安心させるためにしている。
そんな私はしっかりしてるけど肝心なところではまだ子どもだから両親を頼って、勉学に励む事や書物が友達で、夜遊びなんて興味も無く、友達は女の子だけでもちろん恋人なんて一生いなくて、結婚は永遠に来ない遠い未来、のちのちは老いた両親の世話を喜んでするような感じ。そして永遠に両親にとって「いつまで経っても変わらない」。そんな子がどこにいるんだろう?


こんな事考えるのは両親に対して不孝にあたるのかもしれないけど、これが正直な私の気持ち。自分が自立した大人だとは思わないけど、何も出来ない子どもでもない。だから自分のする事に対して、極力口を出して欲しくない。
お風呂やご飯の時間やメニューを、自分の気持ちやスケジュールに関係なく決められる、なんていう細かい事から、自分の生き方についての考えについて若さを理由に否定される事も我慢できない。
こんな事を言っている時点で子どもなのかもしれないけど、こんな私が来年いきなりこの家に帰ってきて、果たして上手くやっていけるのかがすごく心配です。またストレスを抱えてしまうんじゃないかって。
実家にいる私は多分両親にとって、悩みも何も無く陽気な私だと思うから。でも私けっこう一人の家で、泣いたりしてるんだよね。声を殺さずそうできる場所がなくなるのはつらい。


・・・という感じに、ちょっとへこんでます。
けどどうしたって、今の私が今までと同じ生活をする事なんて出来ないんだよね。奨学金を返したり、健康保険とか年金とか(現実的だ)を払いながら、フリーターをして、東京で自活するには「女性」を使ったお仕事とかしか思い浮かばない。
だから仕方ないんだけど、だけど仕方ないでこのまま心にもやもやを抱えて帰ってくることが、すごくいやだ。いやだ。いやだ。


ついこの間は実家に帰る事と院への進学を天秤にかけていたくせに、所詮現実にならないからと高を括って考えていたという事なのかな。そうだとしたらすごくいい加減な人間だな私って。
もうなんか愚痴しか出てこない。まあそうなってしまう事は仕方が無いからそれなりに頑張ってみるよとなんでいえないんだろう。・・・言えないな、うん。ああ・・・できる事なら、いったん家に帰ってきてお父さんが探してきた職に素直について、しかし配属は東京だった!とかいうドラマチックな展開にならないかしら(ありえない妄想)
(お父さんが探してくる職なんだからきっと「自宅から通えるように・・・」とか取り計らうに違いない)(それにしてもなんで一介のサラリーマンにそんなコネが・・・)


将来のことは、自分で決めたい。
けど、自分で決められるということは、幸せなことなんだ。
こんなんじゃだだをこねる子どもと同じかもしれないけど、いやなんだ。


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