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:::2003年10月06日(月)
:::先生の卵と永遠の子供




またもや実家からの更新。
居間にPCがあるから両親が寝てしまうまでネットができないです。ここを見つかったら大変だ。


今日は中学校に実習の打ち合わせということで行ってきました。
校長先生を交えて、ということだったんだけど、来客中だったから2,3分しかお話できませんでした。そんな少ない時間の感想としては、なんていうかな、マネーの虎に出てくる人みたいな校長先生だった。厳しい・・・
すごい沈む椅子に座ってて、しかも椅子についてる車輪が動きまくりで、校長先生が来たときに挨拶に立ち上がろうとしたら転びそうになり、仕方なく危うい状態でお辞儀しつつ立ち上がったら「社会人としての自覚を持ちなさい(座ったまま挨拶とは何事か!)」と注意されました。不可抗力だったんだよ・・・印象悪いかも。大失敗。


いろんな先生に会って、いろんな話をしてもらって。
私の指導を担当してくれる先生は、なんと残念な事に、生徒からも保護者からも不評な無気力先生でした・・・なんか前期の実習のときに仕事をあんまりしなかったから後期はクラスも教科もその先生に担当していただくことに。なんかいやなスタートです。その先生は20代の男の先生。まだ夢をもってバリバリやってそうなのにかなりだるそうだった。見た目的には覇気の無い氣志團(偽者)みたいな感じ。どんなだよそれ・・・
1つの単元を、5〜7時間(変動)で終えるんだけど、明らかに3時間あれば教科書を終わらせて、残りの1時間で発展学習というカリキュラムが適当と思われる。先生時間掛けすぎだと思う。担当が1年生という事もあるけど、教科書の大きい字なのに5ページ(挿絵あり)の範囲という事は、一体どう内容を詰め込んでいったらいいのかな。担任をするクラスについては「大丈夫」しかコメントをもらえなかったし。幸先悪いかもしれない。いろんなほかの先生の助力も請うつもりで行こう。


私のほかにあと2人、地元大学の子と、今日は教員採用試験で来られなかった東京の大学の子、女性3人です。地元大の子は先生になる気はまったく無い子。というのは、いいんだけど、それを先生方の前で公言してしまって、雰囲気が「本来教育実習生を迎えるのは迷惑だ!」っていう感じになってしまって、きまってないけどとりあえず「私は来年の採用試験を受けます!」とかいってしまいました。勢いで・・・もう1人の子がかなり青ざめていてかわいそうだった。
まあ、口が滑りすぎな子だったけど、やる気はありそうだし、すごくまじめな子が来てるみたいだから安心しました。周りが頑張ってると私もがんばらなきゃっていう気分になる。各先生のキャラクターに合わせてハキハキ話したり、地元トークや世話話を織り交ぜて話したり、頼りにしてますオーラを出してみたりと、前にやっていた愛想が命のバイトで培った「相手にあわせる接客」が役に立ったみたいで、なんとか終える事ができました。


部活はとりあえず、在学中に所属していた美術部に。体育系は・・・といわれても、トランポリンと卓球しか(しかも卓球は初心者級)ということで。しかし実習中に球技大会があるんだよね・・・(全てのボールから逃げる私)(ドッジボールでは最後まで残るタイプ)


春に実習を終えた子達の話に聞くよりも、なんかゆるゆるな予感。教育指導案は研究授業のときに細案(詳細に授業計画を練る)が必要だけど、それまでは略案でいいとかで、その代わり部活動とか担任としての実習が入ってくるらしいんだけど、書類よりも実践型の私としてはそっちのほうが体当たりで学べていいと思う。いくら考えても実際の子どもの顔が浮かぶようでなければ。だから生徒と接する時間が多いのは嬉しい事です。まあそれでも自分なりの細案は毎回できるだけ書くつもりだけど。
今日も帰り道とかに挨拶をしてもらって「もうすぐ実習に来るからよろしくね!」とかフレンドリーに話したりしてみました。もう一人の子とも、出してもらったコーヒーのカップを片付けるときに少し話せたし。仲良くして、自分の知らない部分の情報交換ができるといいと思う。


とまあ、そんな感じの1日。


昨日日記を書いて、メールとかで心配してくれた方へありがとう。
実家からなのであんまり長い間ネットできないため、明日東京に帰ったらお返事を書きます。なんかホント、毎回色々悩んでばっかりで情けないんですが、そのたびにいろんな立場の人にその人らしい言葉をかけてもらえてすごく助かっています。すごく短いエールとかも、それでもすごく励みになります。
これで私がネットにつないでいない環境だったら1人でデフレスパイラルみたいに頬がこけていったかもしれないけど、でも今は違うんだなと思います。人って1人だけど、1人じゃないんだなって思いました。いつもほんとうにありがとう。


今日も、家族団欒みたいになっている中で、やっぱり昨日みたいにどこかで考えてしまう自分がいました。そして家族の前なのに楽しいふりをしてる自分を見つけて、なんだかそれって寂しいなとも思いました。楽しくないわけじゃないけど、ふと思う、みたいに。
お父さんから「来年からはこのにぎやかなのが続くのか」というような言葉が出るたびに、お母さんが新聞の求人欄から私に合いそうな仕事を探して「こんなのどう?でも来月から、ってなってるから春に探したほうがいいわね」って言うたびに、それを笑顔で語る両親を目にするたびに、私は適当な事を言いながら必死で足掻いている。子どもっぽいカーテンのかかった部屋で、子供部屋っぽい電気を見て、本棚に並んだ昔好きだった本の背表紙を眺めながら、子どもの頃の自分という型に無理矢理押し込められるような気がして、たまらなくなります。
それは私が家族を嫌いになったということじゃないんだよ、ってメールで言ってくれた方のおかげで、ちょっと和らいでいます。名前は出しませんがありがとうございます。でもなんだか、育ててもらうだけもらって、後は離れたいなんてやっぱり罪悪感です。


とりあえず、こんな事を実家で隠れて書いていることが1番罪悪感なので、明日の夕方東京に帰ったらまた書きます。これだけ書いたら沢山だろう、だけど。
今はこの場所が東京じゃない事自体が、私にとって異質に思えて(4年前まではこれが普通だったくせに)地元ならではなローカルCMや新聞に並ぶ地方記事を見てもブルーです。重症だ。なんか都会に憧れる田舎の人みたいだよね(苦笑)


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