瑞穂が言った
「 明日あきちゃんのお誕生日会があるんやて。今日 「 来て 」 って言われた 」
「 プレゼント持って行かなあかんやん。お金あるの?こないだよぉさん遣てもてないんとちゃうん? 」
「 うん・・・ だから手作りのプレゼント持ってく 」
そんなん・・・ 手作りのプレゼント大いに結構。 でもなそういうわけにはいかんやろ?
本人同士はそれでいいかも知れん。でもお誕生日会と言えば招待された子達が500円以上の プレゼントを持って行き。 招待した側がそのお返しとしてメモ帳と鉛筆と飴ちゃんとかをみんなに 持たせてくれるのがお決まりなのだ。 たまにこちらが持たせたプレゼントより高価なお返しをもらって帰って来て困ってしまうこともある くらい。 そんな中折り紙で作った即席の手作りプレゼントだけで行かせるわけにはいかないのだ。
瑞穂は今月からお小遣い制になった。本人の希望でそうなったのだ。 「 今までお友達のお誕生日プレゼントとかは買ってあげてたけど、そういうのも自分のお小遣いで 買わなあかんのよ。それでもええん? 」 と何度も何度も念を押したのに瑞穂は 「 それでいい 」 と言ったのだ。
けれどふたを開けてみればこのしまつ。お友達と一緒に無駄遣いして買い食いしての結果がこれ。
「 お母さんから借りて毎月少しずつ返すのと、お父さんにお願いしてUSJのお金の残りをもらうのと どっちがいい? 」 と訊いてみたが瑞穂が出した答えは
「 もういい。 行かんとく・・・ 」
お友達はみんな行くというのに行かせないのはあまりにも酷かな。 今回だけは出してあげようかな。 とも思ったけれど。 結局心を鬼にして
「 じゃあそうしなさい 」 ということにした。
瑞穂は 「 無駄遣いも買い食いももうしない 」 と約束したけれど。 来月からはどうなりますことやら・・・
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