数週間前。 亮輔が友達と一緒にプールに行きたいと言い出した。
「 しあわせの村 」 にあるプールで、うちからだと電車とバスを乗り継いで行かなければならない。
「 しあわせの村 」 には家族で何度も行ったことがあるが、いつもマイカーでだったから 「 ほんまに行けるん? 」 とかなり心配をした。 けれど行き方を知っている友達がいるとのことだったし、6年生ばかり5人で行くということだった ので行かせてみることに。
もたせたおこづかいは千円。
あとで聞いてみると5人中千円持って来てたのは3人。 2千円の子が1人で。
Sくんなんぞは1万円も持って来ていたらしい。 6年生がプール行くのに1万円? かなりびっくり!
結局行き帰りの電車賃・バス賃、プール代、ジュース代、アイスクリーム代で千円で少しの余裕が あったそうな。
けれど1万円持って来ていたS君は。 「 温泉に行こう! 」 と言い出し・・・
プールの横にある温泉に 「 僕も行きたい! 」 と言ったA君を引き連れて行ったらしい。 A君の入浴料は? S君のおごり・・・
さて温泉でゆったりまったり過ごしたS君とA君、温泉から出ると 「 腹減った! 」 ってことで 焼肉定食とエビフライカレーを食したそうな。 A君のお食事代は? S君のおごり・・・
こうやって2人が大散財している間、残りの3人はずっとプールで遊んでいたとか。
S君ってどんな育てられ方してきたんやろ・・・ そう思った。
亮輔が言うには。 そのS君以前学校でこんなことをしたらしい。
階段の上から百円玉を投げ 「 その百円玉、拾った奴にやるわ!(笑) 」
そういえば亮輔が5年生の時同じクラスだったYさんは。
遠足の時 「 食べられるだけ持って来て良い 」 というおやつをリュックにいっぱい持ってきた。 リュックにいっぱいである。 リュックにいっぱい・・・ それを友達みんなに分け与えたそうな。
そんなYさん。 時々お母さんに内緒で自分のいらなくなった物。 例えばエンピツやカードなどを近所の友達に売るのだという。 小遣い稼ぎってやつだ。
Yさん曰く 「 お金が全てやから 」
「 お金が全て 」 と言い切り。 お金の力で友達を作ろうとする。
私たちが子供の頃もこういう子供っていたんだろうか・・・ なんか悲しくなってくる。
こないだの懇談会で担任の先生とおこづかいの話になったんだけど。
先生曰く 「 学年 × 100円 が相場ですよ 」
つまり6年生なら 6 × 100で600円。 多くて × 150 で900円らしい。
そのことを亮輔に言ってみたのだが。
「 でもお父さんはこないだ1000円にしよかって言うてたで 」 と譲らない。
ってことで話し合いの結果。 1000円あげるから、そのうちのいくらか決めた額を毎月きっちり貯金する。ということに相成った。
「 じゃあ、500円貯金して500円遣うことにしようかな 」 と言っていたけれど
どうなりますことやら。
そういえば 「 なら500円は貯金箱、500円は銀行に入れるようにしよか? 」 と提案すると
「 銀行はあかん! 遣われへんやん! 」 と亮輔くん
あのね・・・ きみ、貯金の意味が分かっているのかい?
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