昨日元町駅前の信号付近で花壇の上にのぼり大声で歌を歌っているサラリーマン風の若者を 見かけた。
大きく手を振り高々と足踏みをして。 「 幸せは〜歩いて来ない♪ だ〜から歩いて行くんだよ〜♪ 」 と
スーツをきちんと着こなしネクタイをしめて。
私は信号をはさんだこちら側からその様子を見ていたのだが。 信号待ちをしている人たちはみなその若者に注目していた。
会社の研修だろうか? ほら、根性 ・ 度胸をつけるためとかで新人に駅前で歌を歌わせる。 そういうのがあるじゃない。 それかな? そう思って眺めていると。
私のすぐ横にいたおばさん二人連れが真顔でつぶやいた。
「 きっと頭がおかしいねんで。かわいそうに・・・ 」
おばさん・・・ あんたらあの若者の何を知ってるっていうの? たった数分の彼の奇妙な理解できない行動を目にしただけで。 「 頭がおかしい 」 ???
そういう言葉を簡単に口にする、あんたらの方がよっぽど恐ろしいわ・・・
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人間弱っているとき ・ 疲れているときこそ本当の姿をさらけだしてしまう。
だからこそ、そういうときこそ柔らかな心を無くさないでいたい。
どれだけ傷つき弱りきっていようと、誰かに 「 大丈夫?頑張って! 」 と声をかけられれば 「 ありがとう! 」 と返したい。
どれだけ疲れ果てていようとも、そばにうなだれている人がいれば 「 頑張ろうよ! 」 と励ましたい。
どれだけギリギリのいっぱいいっぱいであろうともカリカリせず
周りを気遣う柔らかな心を無くさないでいたい。
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