2001年01月08日(月)  旧友からの言葉

  先日、旧友と久しぶりに電話で話をした。

  短大時代「親友」いや「悪友」?(笑)だった彼女は、当時は仲間内で一番
  遊び慣れていて。私は彼女から、お酒やディスコを教わったようなものだった。

  その彼女も7年前に結婚し、今では二児の母親となったわけだが
  辛いことに、その子供達が二人ともひどいアレルギー体質で。
  彼女はこの愛する二人の健康を守るべく、くる日もくる日も一日24時間全てを
  子供達の為だけに費やしてきた。

  元旦に送られてきた彼女からのハガキに「吟味した木々で家を建てました」
  とあり。それがきっかけで、久しぶりの電話となったのだが
  化学物質アレルギーの子供達の為に、木造の家を建てたのだと言う。
  お互い近況報告をし合っているうちに、私は彼女からとくとくと言って聞かされ
  てしまった。

  「人間、健康が第一やで。そんなにあくせく働いたらあかん。」
  「子供達のご飯も絶対に手を抜いたらあかんよ。真剣勝負やで。」
  「子供の健康は将来に渡って親の責任や。それが孫の代まで影響するんやから」
  「何をおいても、子供達をしっかりみてあげなあかんよ。」

  後頭部を強く殴られたような気がした。
  彼女は、毎日「食材を一つ間違えれば、子供の命が危機にさらされる」という
  危機感と緊張感の中、家事や育児と向き合っていた。
  そういった日々の繰り返しが、彼女にいろいろなことを悟らせたのだろう。
  かたや、私はどうだろう。子供達は軽いアレルギーはあるものの、いたって健康
  な方である。
  育児でたいした苦労もせず、挫折を感じることもなく。
  日々のんびりと暮らしてきた私にとって、育児が「真剣勝負」であるということ
  などは、頭の中から消え失せつつあった。

  この7年間で彼女は人一倍苦労をし、そして人間として大きく成長を遂げていた。
  そしてこの私は。この12年足らずの間、のほほんと生活し続け。
  その結果、成長どころか。何が一番大切なのかすら分からなくなってしまっていた
  ようだ。
  余りにも情けない話ではないか・・・。

  私の頭をがつんとやってくれた旧友に、今ここで改めて「感謝」しよう。  

 ('-'*) いつも アリガト♪

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