川底を流れる小石のように。 〜番外編〜 海老蔵への道!
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2005年04月24日(日) |
胸がいっぱい・・・。 |
昨夜から母が、「一足早い母の日プレゼント」計画実行のために上京。 実は、このひとつきの間に3度も上京している母だが、 一度は父と一緒、一度は名古屋へ行く途中でちょっと立ち寄っただけだったため、 このようにゆったり母娘2人して過ごしたのは久々だった。 母のお土産は先の名古屋旅行で見つけたという海老の絵のマグカップ。 嬉しかったなあ。
近所の居心地の良いカウンター割烹(?)みたいな店で、 初鰹や岩牡蠣をいただき、冷酒をくいっと。 早めに帰宅し、早寝しかけた母だが、 ちょうどそこへ留守番父より電話。 旅行に来させてくれてありがとね〜などと言っているうちに、目が冴えてしまったようで、 一応用意しておいたタコのマリネやチーズとシングルモルトで二次会突入。 明日の歌舞伎の話は勿論、最近の悩みあれこれや、高校時代の懐かしい話まで、 かなりぺちゃくちゃと、おしゃべり。 7時半起床。 日の出と共に目覚めることの多い母にしては、ゆっくりなスタート。 色とりどりのLUSHのバスボムから、好きなのを選んでもらい、 朝風呂。 キッシュとサラダと果物とコーヒーで朝ご飯。 ここまでで既に「極楽〜」を連発してる母。
少し早めに家を出て、いざ歌舞伎座へ! その前に、三越でお弁当選びも忘れない。 目移りしちゃって大変だったが、何とか二つのお弁当を購入。 (美濃吉のお弁当と、寿司岩のにぎり)
スッキリ晴れた銀座を歌舞伎座へ向かって歩いていると、 「なんか緊張してきちゃったわ」と興奮気味の母。 今日のお席は、色々な方にお世話になっていただいた花道の近く! センターの席もいいけど、花横の嬉しさもまた格別。
若々しい勘太郎と海老蔵に、にっこりしたりウルっとしたり。 美濃吉の筍ご飯が美味しくて、寿司岩のにぎりも、ちゃーんと美味しいにぎりで、 2人で半分こにして大満足! 寿司岩は、今後もちょくちょくお弁当買いに行こうかと思った。 道成寺の道行の花子の出、 花横で観ると、もう目が離せない乙女ぶり。はああ〜。 多分ぽかーんと口を開けて見ていたと思われる。 そうして道成寺という曲は、聞けば聞くほど名曲だよなあ。 よく知りもしないくせに「鐘に恨みは数々ござる〜」とか聞くと おお〜と嬉しくなってくる。 さらに奇跡は起こってしまい、本日またもや手ぬぐいをゲット。 前回の内野フライとは違い、ぼてぼてのバントを ピッチャーが一塁にポイと投げる位の速さ(と思うだけで実際はそうでもないと思うが)で、 スパンと手の中にキャッチ。 これは速やかに母にプレゼント。 縁起がいいね!と嬉しそうだった。 團パパ、復活してから、なんか一皮むけたというか大きく色っぽくなったよね〜と、 2人で喜ぶ。
与情浮名横櫛で、とっぷりと首まで世話の空気につかって、 いや〜観た見た。大満足。 外に出ても、歌舞伎の香りが抜けず、気持ちが現世に戻れないわ〜と母。 歩行者天国を銀ブラ。 7丁目のライオンビアホールで、く〜っとビール。 綺麗に飾られたウインドウをひやかし、ぶらぶら歩く。
晴れた空のひこうき雲や、歩行者天国ではじゃぐ犬や、写真を撮る外人さん。 頭の中は江戸。 ビールでふんわり酔って、なんて幸せ。 なんて楽しい。
それでも時間は来てしまい、 新幹線のホームへ見送りに。 楽しかっただけに、わかれるのは、いつも以上に寂しくて、 このところ、実はちょっと老けて元気のない母の背中をさする。 握手すると、手がちっちゃい。 楽しかったね、ありがとうね、また来てね、また来るねと口々に言いあい、 あぁ、今日も終わってしまうわ。 たまにでいいから、ずーっとこんな日が過ごせるように、 お互い元気で頑張ろうね!と言いあう。
そんなわけで、なんだか胸がいっぱいな一日だった。
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