川底を流れる小石のように。  〜番外編〜  海老蔵への道!
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2004年10月20日(水) ☆つれづれ(出発)☆

 パンツなんて、何枚でも大丈夫。
 足りなかったら、洗うか買うかすれば大丈夫。
 などなど、何通か励まし(?)メールをいただいて、お返事も書かないまま、
 出発の朝。
 パッキンが出来たのは、つい先ほど。
 もうパンツを何枚入れたかも定かではなく、
 早朝からヘロヘロの私。

 それにしても重たい・・・。
 これを引きずって、まず最寄りの駅までたどり着けるのだろうか?
 窓の外の雨の音を聞き、慌てて荷物減量作戦を決行することに。
 削減対象になった荷物は、ペットボトル入りのお茶三本、本4冊、ガムテープ、など。
 これで3.5キロほど軽くなった。
 しかし、今更ながら思うけど、何を持っていこうとしていたのだ?自分。

 成田エクスプレスの座席に定刻に間に合い、相棒とも合流。
 2人とも、この時点でぐったりしてるのが笑える。
 ここまでこぎつけるのが、マジでえらいことだった。
 あとは、流のままに行ってしまえばなんとかなるであろう。


 平日だというのに、成田は人でいっぱい。
 何をするにも、行列行列。
 手荷物に、小さなまゆ毛用はさみを入れていたのだが、これがいけないらしく、
 かといって、行列はジワジワ進んでいるので、
 時間だけはたっぷりありそうなのに、トランクを開けることもままならず、
 ここで、チビはさみとはお別れ。
 旅の間、ラフなまゆ毛で過ごすことに。しょんぼり。

 松岡修造を見かけたが、ファーストクラスでゆったりの旅なのだろうなあ。

 ギリギリに友人より、化粧品購入の指令がメールで届く。
 彼女には、この旅ではフランソワーズ(仮名)との橋渡しになってもらい、
 本当にお世話になったものだ。
 喜んで指令を受ける。


 機内では、きゅっと引き締めハイソックス「スリムウォーク」とマスクが大活躍。
 これらのおかげで、足のむくみと機内の乾燥に対応。
 ずいぶんと助かった。
 しかし疲れているというのに、全然眠ることが出来ず。
 座席に備え付けのビデオで、映画を見倒す。
 「ターミナル」
 「レイジング・ヘレン」
 「ハリーポッターとアズカバンの囚人」
 「ステップフォード・ワイフ」
 どれも、そこそこ面白く気楽に見られるので、
 眠くなるのを期待しつつも、全てみてしまい、一睡も出来ず。
 1本2時間としても、8時間。
 機内食とお手洗い、及び離着陸以外は、ずっとみていたことになる。
 あほだ。

 



 そんなふうに、ようやくシャルルドゴール空港へたどり着く。
 レトロに近未来っぽい建物で、そしてこじんまりとボロっちかった。


 パリの時間では夕方でも、体に残る日本時間では深夜なので、
 友人は目を開けているのがやっとの様子。
 「旅ではともかくよく寝る」と聞いておいてよかった。
 ホテルにチェックインすると、ネジが切れたようにコトリと眠りこける彼女。
 それでも夕ご飯や水の買い出しに行こうとする私につき合おうというつもりなのか、
 靴もはいたままなのがいじらしい(?)。
 笑いつつ、そんな彼女を部屋に残し、ともかく外へ。
 はじめてのパリの夜を、一人で歩いてるー!とおもうと、緊張する。

 手近なデリ?みたいなお店に入り、ともかく何かを注文。
 チキンのトマト味、ライス、サラダなど。
 しかし、このサラダが妙な味。
 秋に仏様にお供えする菊の花の、肉厚な葉っぱを、すっぱーく味付けしたような、
 ともかく衝撃的な味。
 それから、辛くてしょっぱいピメントに、ヤギのチーズをギッシリ詰め込んだものや、
 菊の葉っぱ(勝手にそう思っただけだが)を炊き込んでトウモロコシの粉か何かをくるんだみたいなのや、
 ともかく、珍味がずらり。
 疲れてるので笑えてきてしまう。
 お店の兄ちゃんたちは、フレンドリーだったのだけど、うむむな味だった。

 部屋に戻り、私もばたりと倒れ込む。



 






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