川底を流れる小石のように。  〜番外編〜  海老蔵への道!
もくじを見てみるひとつ前現在に近づいてプチ画像日記


2004年06月10日(木) 助六 幕見

 木曜だけは少し早めにあがれるので、一応オペラグラスはバッグに入れた。
 でも、朝から喉が痛いし、ちょっと体力的に無理かも。
 でも、午後になると仕事が思いの外サクサク進んで、
 いつもよりも20分も早く外に出られた。
 迷わず歌舞伎座へゴー!
 私にとって歌舞伎座で助六がかかっているということは
 例えて言えば、毎日オリンピックで日本代表が試合してるような気持ちなのだ。

 静かに幕見の列に並ぶ。
 この時点で、当然、立ち見決定。
 随分外人さんが多いなあ。
 もし私が外国人で、観光でこうして並んで助六を見たらどうだろう。
 まず豪華でたまげたかも。
 それでもって、やっぱり助六にぼーっとなって、
 ニホンスバラシイ!とか感激するんじゃないだろうか?
 英語のイヤホンガイドって、どんなこと言ってるのだろう?

 七月の演目「桜姫東文章」の玉さんの美しいポスターなど眺めつつ、
 ぼーっと待つこと一時間と少し。

 普段利用することの多い三階席では、まさか立ち上がることは出来ないし、
 しかも前の列にちょっと背の高い人や、座席に浅く腰掛けて前に身を乗り出す人がいると、
 本当〜に見づらいのだ。
 (五列くらい前に、座高の高いワカモノなどがいるだけでも、
  充分に視野はさえぎられる、歌舞伎座はそういう泣ける構造になっている)
 まして今月の助六は、花道での見所が多いので、
 三階席全体が盛り上がっているかのような、総前のめり状態。

 なので幕見は四階席ではあるけれど、
 覚悟を決めて立ちっぱなしで見ると、視野が広くて、
 いっそ清々しい。(そして1200円という料金もすがすがしい)

 てっぺんから眺める助六の出端もまたおつなもの。
 遠くでぱあ〜っとオーラを放って輝いてるのだ。
 
 火曜は、声が落ち着いて、
 高い声は抑えて、普段話すようなトーンの声をたくさん使うようにしたのかな?と思ったのだけれど、
 違うのかも。
 今日は、高い声を出そうにも、ちょっとかすれて出づらい様子。
 その分台詞の言い回しに緩急をつけて、メリハリは上手く出ていたが、
 あの声は、とても心配。
 とてもとても心配。

 いつも思うのだが、歌舞伎の日程ってのはすごいことになってる。
 初日があけると、土曜も日曜も、休演日もなく、
 千秋楽までぶっ通し。
 襲名なんて事になると、休む間もなく次の月がまた始まる。
 考えただけでも長い道のり。

 それでも、やっぱり助六の舞台は素敵で、
 こうして同じ空間で、ひとときを過ごせるだけで、疲れも吹っ飛ぶ。
 来て良かった。
 歌舞伎座を出ると、背中越しに「海老蔵、声お大事に!」と祈りつつ
 地下鉄に降りる。

 帰り道、友達から「マブに元気もらったか〜?」などとメールをもらいつつ帰宅。
 他にも、可愛い(?)助六の隈取り模様のカエルの写真も送られてきて、
 うはは!と笑ってしまう。
 こいつ、背中に顔があるわい。(後でプチ画像にアップしておきます)

 
 ○○追記○○
 そんなこんなで、書こうと思っているメールのお返事が溜まる一方です。
 すみません。
 私は、今、こんな状態です。
 
 


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