■ MONOLOGUE ■

2002年04月02日(火)

★フュージョン盗難車詐欺事件簿 CASE:2★

必ずや金を取り返してやるぞバカヤロー!と心に誓ったのはいいけどドウシヨウ?とりあえずバイク売買のきっかけとなったインターネットオークションに連絡し、既に通報済の警察の対応を待った。

数日後、ドサクサ紛れにあっさりと就職も決まり、寝っ転がって夕方の再放送のドラマを観ていたそのとき!一本の電話が!警視庁盗犯捜査課の巡査長が今から来るらしい。うぁー、刑事だ〜。おまわりさんじゃなくて刑事(デカ)だ〜。ワ〜イ。と黒塗りの覆面パトにビシッとスーツで渋い刑事を想像しながら待っていたその時!
思いもよらぬ光景が!!
やってきたのはママチャリに紺ブレ、グレーのズボンでチリリンと現れたオッサンだった。
おまえかよ!メガネかよ!スポ刈りかよ!体育の先生っぽい刑事だった。数枚の人物写真を見せてきた。
「この中に夏川さんはいるかい?」夏川氏(仮名)とは犯人・取引した相手が名乗っていた名前である。
偽物の保険証の名義も夏川だった。悪そうなのはいっぱいいたが残念ながらその中に夏川の顔はなかった。
その後刑事さんはバイクの写真を2、3枚撮り、チリンチリンとママチャリで帰っていった。そして数日経過...。
案の定、警察は動かない。たかが盗難ごときで迅速に警察は動かないとは予想していたことだ。
しかし、予想外な事が2点ばかし起こった。この件で最も重要な金の事だ!
まず1つは警察は被害金に関して一切介入しない。
つまり、犯人が捕まった場合、被害金請求は犯人に弁護士を通じて示談交渉するしかないのだ。
法廷には興味はあるが訴える金も時間もない。警察を通じての返金の案は途絶えた。
そしてもう1つ。先日オークションにメール報告した返事が返ってきた。
オークションには保険があり、詐欺やトラブルの際は保険から被害金が還ってくるのだ。がしかーーーーし!
あぁッ!絶望的!お先まっくら。

Re:被害者様
残念ながら保険はおりません。あなたはルール違反です。

そう。たしかに。15万は銀行にふりこまず、手渡しで取引したのだった。金を払ったという証拠が無い...。
しかも補欠落札だったので取引した事実さえ記録されてないのだ。やばい、オレのじゅうごまんえん...。
最終手段ッ!ヤツに電話するしかない!夏川と名乗っていたあの男に!...!!
...やはり、時すでに遅し。電話はなるがヤツは出ない。非通知だと拒否、公衆電話も出ない。
全ての道は絶たれた。と思ったら大間違いだバカヤロー!最初にも書いた通りオレをカモにしたのが大間違い!
オレ様の低いIQと浅いコネクションをナメちゃいかん!まだ策はある!
社交的でないオレにはちょっと手間だったから最後まで取っておいたが仕方がない。
自分で動いて取り返すしかないのだ。

次回はついに話の佳境へ!アンタッチャブルのテーマなどを聴きながら読むともりあがるぞ!(笑)
つづく。


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