なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
自信を持って言いますが、私の彼女Mausi(仮名)はフツーじゃありません。その事実は、次の一行をもって簡単に証明することができます。 ハァ? この日記を書くにあたって、この案内を十回以上読み返した。そして理解しようと努力した。そのうえであえて言いたい。 日本人の私にも意味がわかりません。もっと言えば、日本語ですら意味不明。 閑話休題。ゴールデンウィーク真っただ中の上野公園。どんなに混んでいますやらとある程度の覚悟をしていったのだが、その覚悟は肩透かしに終わる。なにやら上野動物園には長蛇の列があったりとか、私たちが訪れた国立博物館も特別展のダヴィンチ展は混み合っていたようだが、常設展はまったくがらがら。待つこともストレスを感じるとこもなく中で鑑賞。悲しいかな日本史に全く興味のない私、すべての展示の感想は「ふーん」以上でもそれ以下でもなかった。 で、翌日。また彼女にどこに行きたいか聞いてみると、ドイツ語のガイドブックに「隠れた名所!」という但し書きつきで書かれていた場所を指さす。 日本民家園。 …ってどこよそれ? ドイツ語のガイドブックを一生懸命読んでみると、どうやらそれは小田急線の向ケ丘遊園駅にあるらしい。それにしてもドイツ語のガイドブック、小田急線をS-Bahnと書いてあったのには笑ったが。ともあれ、そりゃ東京に5年以上住んでいた私が見たことも聞いたこともない場所なんだから、「隠れた名所」には違いないような。 かくして、東京を地下鉄で横断し、小田急線に乗ることほぼ1時間。未だに降り立ったことのなかった向ケ丘遊園駅へ。そこからてくてく歩くこと15分… なるほど。そんなもんが確かにあるわ。 結論から言うと、確かにここは面白かった。神奈川県内はおろか、東日本一帯から移築された古民家25軒がこの多摩丘陵の一角に移築されている。こんな感じで。 さらに、時間がなかったので行けなかったのだが、隣は岡本太郎美術館。ここ、一日潰せますよ。しかも、お金をかけずに。 蛇足ながら、この日本民家園を去る時に出口のガードマン氏、彼女に向って実にきれいな英語で Thank you for visiting us. と言われた。 こりゃガードマン氏はきっと「決まった」と心の中でほくそ笑んでるに違いない。で、彼女に言ってみた。 私:「今の人、きれいな英語を話してたね」 彼女:「え?誰か英語を話してたの?」 聞いちゃいねえ。 で、翌日は結婚式。続く。
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