なべて世はこともなし
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2007年05月20日(日) 日本旅行記(2):東京(川崎)の隠れた名所?

自信を持って言いますが、私の彼女Mausi(仮名)はフツーじゃありません。その事実は、次の一行をもって簡単に証明することができます。


理由:「私の彼女だから」


私のような非モテ系変人についてこようというその根性が信じられない。その奇特ぶりに感謝しつつも、やはり彼女はヘンだと思うわけです。


東京に着いた翌日、私は彼女にどこに行きたいか聞きました。さあ、もしあなたが初めて日本を、そして東京を訪れたとして、行きたいと思うところはどこですか(正確には彼女は以前にも東京に滞在しているのだが)。ガイドブックを指さす彼女の指先にあった地名は…


上野公園


うん。誰が何と言おうと、あんたはただ者じゃない。なにせ、上野公園なら、地下鉄一本で行けるし、しかも、金もかからない。はいはいはい。喜んで上野公園にお連れしましょう。


というわけで、向かったのは地下鉄の駅。そこで私は人智を超越した案内を発見。


Upper length of sleeve of ground elevator
Transfer examination of tickets floor





ハァ?


この日記を書くにあたって、この案内を十回以上読み返した。そして理解しようと努力した。そのうえであえて言いたい。


日本人の私にも意味がわかりません。もっと言えば、日本語ですら意味不明。


閑話休題。ゴールデンウィーク真っただ中の上野公園。どんなに混んでいますやらとある程度の覚悟をしていったのだが、その覚悟は肩透かしに終わる。なにやら上野動物園には長蛇の列があったりとか、私たちが訪れた国立博物館も特別展のダヴィンチ展は混み合っていたようだが、常設展はまったくがらがら。待つこともストレスを感じるとこもなく中で鑑賞。悲しいかな日本史に全く興味のない私、すべての展示の感想は「ふーん」以上でもそれ以下でもなかった。


で、翌日。また彼女にどこに行きたいか聞いてみると、ドイツ語のガイドブックに「隠れた名所!」という但し書きつきで書かれていた場所を指さす。


日本民家園。


…ってどこよそれ?


ドイツ語のガイドブックを一生懸命読んでみると、どうやらそれは小田急線の向ケ丘遊園駅にあるらしい。それにしてもドイツ語のガイドブック、小田急線をS-Bahnと書いてあったのには笑ったが。ともあれ、そりゃ東京に5年以上住んでいた私が見たことも聞いたこともない場所なんだから、「隠れた名所」には違いないような。


かくして、東京を地下鉄で横断し、小田急線に乗ることほぼ1時間。未だに降り立ったことのなかった向ケ丘遊園駅へ。そこからてくてく歩くこと15分…





なるほど。そんなもんが確かにあるわ。





結論から言うと、確かにここは面白かった。神奈川県内はおろか、東日本一帯から移築された古民家25軒がこの多摩丘陵の一角に移築されている。こんな感じで。





さらに、時間がなかったので行けなかったのだが、隣は岡本太郎美術館。ここ、一日潰せますよ。しかも、お金をかけずに。


蛇足ながら、この日本民家園を去る時に出口のガードマン氏、彼女に向って実にきれいな英語で


Thank you for visiting us.


と言われた。


こりゃガードマン氏はきっと「決まった」と心の中でほくそ笑んでるに違いない。で、彼女に言ってみた。


私:「今の人、きれいな英語を話してたね」
彼女:「え?誰か英語を話してたの?」



聞いちゃいねえ。


で、翌日は結婚式。続く。




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