なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
ひでかすが愚にもつかない日記を書いてますが(人のこと言えるんかい)、一方で私が何をしていたかというと、…なんとなく忙しくすごしてました。いやー、2週間なんてあっという間ですね。
なんだかあたふたしている間にも時は容赦なく流れ、この間、アイルランドではSt Patrick's Day があり、夏時間も始まりました。
そうそう。St Patrick's Day 。今年もあったらしいですね。おなじみのパレードに悪天候のため中止になったらしい花火とかなんとかかんとか。7年だか8年だかアイルランドに住んでいる私にとってSt Patrick's Day はただの休日です。しかも、日並びがよく3連休だったので、私はさっさと去年に続きマンチェスターの友人宅に遊びにいってました。
2週間前に行くことを突然決めたので、すでにヒコーキは混んでおり、やむなく私は行きはくされRyanairでEast Midlandへ。帰りはくされ(フォントが小さいところに私の良心を感じ取ってください)エアリンガスでマンチェスターから帰ってきました。またいつものネタになる…と怒られそうなのであまり書きませんが、預託手荷物に金を取るとか、どっちもどっちでどうしようもない同士だと思います。実際、この数年のエアリンガスのRyanair化にはもはや止めようのない勢いを感じます。
で、今日はそうしてもよかったんだけど、あえてヒコーキネタには持っていかない。本日はバスネタです(どっちにしても乗り物系かい)。まずは私、ダブリンバスに謝罪をいたします。
前略ダブリンバス様。 今まであなたのことをあたかもバカでアホで信用の出来ない世界一どうしようもない会社であるがごとく日記に書き続けてきましたが、私が間違ってました。マンチェスターのバスもはっきり言って同レベルです。今後はダブリンバスのことは、バカでアホで信用の出来ない会社のひとつとして日記のネタにさせていただきます。かしこ
…あくまで冗談ですよー。何せ、ダブリンバスの運転手さんと、その関連会社で働いている方がどうやらこの日記を読んでくださっているようで、めったなことは書けません(書いてるじゃねえかよ)。
そう。マンチェスターで市バスに乗る機会がありました。月曜日がSt Patrick's Day の振り替え休日だった私に対し、イギリス(イングランド)はこの日は平日。友人は会社に行ってしまったので私は一人で街に行こうと画策したわけ。
バスに乗ろうとしたのはマンチェスターユナイテッドのスタジアムのすぐ脇のバス停。バス停の時刻表を見る。「ん?この時刻表は始発バス停の時刻なのかな。このバス停の通過予定時刻なのかな」と考え込んでしまうところに私はアイルランドに長く住みすぎているという事実がある。どうやらくされダブリンバスと違い、このバス停の時刻表らしい。時刻は朝のラッシュの真っ只中の午前8時。が、裏通りだからなのかダブリンと比べるのが悪いのか、目の前の道は渋滞もなく流れている。
で、時刻表を見ると、午前7時から9時までこのバス停を通過するバスはない。ほかの時間帯は15分おきくらいの割でバスが来てるのに。
どうやら朝のラッシュ時のみ別ルートで運行されているらしい。困ったことに土地勘のない私は果たしてどっちに行っていいものか思いあぐねる。ふと思い立って逆方向のバス停に行ってみると、おお、バスは10分後に来る。しかも、Trafford Centre行き。Trafford Centreとは、おそらくイギリスで一番でかいんじゃないかと思われる(推理です)ショッピングセンター。そこまでいけばきっと別のバスを捕まえることができるはず。で、逆方向のバス停へ。
で、2階建てのバスはすぐに来て、私はTrafford Centreへ。このままショッピングセンターに行くという選択肢はない。何せ、まだ朝の8時20分過ぎ。24時間営業のくされTescoじゃあるまいし、ショッピングセンターが開いているはずがない。で、バス停の時刻表を見ると、おお、たった2分後に町行きのバスが来る。
ところが、そのバスが待てど暮らせど来ないのだ。数分おきにバスは来るが乗りたいバスがいつまでたっても来ない。待つこと25分、ダブリンからはすっかり姿を消したミニバスがやってきた。これじゃないとは思いつつでも番号を見ると、あれ、待ってたバスだ。手を挙げてみると…止まった。
運転手はまだ下手したら10代じゃないかとすら思える(んなはずはないのだが)お姉さん。何というのか美人ではないが隣に住んでいそうなかわいいお姉さんでありていに言って私の好み。そのお姉さんの運転するミニバスにお客はまったく乗っていない。ほんとにこのバスでいいのかしらんと思っていると、次のバス停でコントローラー(路上でバスの運行管理をする人)が立っていた。
インスペクター:「あんた8時半のバスだよね。どうしたの(25分も遅れてるよ)」 運転手:「いやー、どっちに行っていいかさっぱりわからなくて」
なんですと?
そういえばこのサイトを始めたホントの初期に「ダブリンバス事件簿」というのを書いた。その時に、道を知らない運転手というのを笑って、こんなことが起こりうるのはダブリンだけだと思った。だけど、お隣の大英帝国の産業革命のふるさとマンチェスターも同レベルだった…。
この運転手さん、左手に紙切れを持ってそれを見ながら運転してる。目を凝らしてみると、このバスの運行経路が描かれている。XX 通りをまっすぐ行って二つ目の交差点をXXアベニューへ…ってな感じに書かれたやつ。前は見ずともこの紙をしっかり見つつ運転している。
証拠写真。左手にしっかり握られた紙に注目。
まあ、確かにややこしいルートだった。Trafford Centreからマンチェスターユナイテッドのスタジアムまでの間、あちこちの工業団地の中を右に左に走り回り、道を覚えることにかけては人並み以上の能力がある自信がある私ですらこのルートを1回で覚えるのは無理。だからと言って右折レーンから左折していいという道理にはならないんですけどね。
で、上の段落を注意深く読んでくださった方は気がついたかもしれないけど、気がつくと私は再びマンチェスターユナイテッドのスタジアム脇まで戻ってきた。何のことはない、さっきバスに乗った通りから1時間かけて1本離れた通りに来ただけ。どうやらこのバスは、裏通りをカバーしながらも町に行くルート設定らしい。ミニバスを使っていたのだろう。その後もバスはあたふたを繰り返しながら、それでもなんとか町に着きましたとさ。
いやー、今日は意地でも更新がしたかったのです。なぜなら、本日サイト開設6周年記念ですから。更新頻度は下がったことは認めますが、このおバカな日記はまだまだ続く予定ですので今後もよろしくお願いします。
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