なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2007年01月01日(月) 高度一万メートルからの駄更新。今年もよろしくです。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


…と型どおりのあいさつを書いているのは、実はフランクフルトからダブリンに向かうヒコーキの上だったりします。ただいま2週間の休暇を終えていやいやダブリンに戻る途中です。ありていに言って帰りたくない。


大体クリスマスのこのくそ忙しい時期に飛ぼうというのがそもそも間違っているのです(今更新しようとして気がついたけど、この件に関しては「別冊アイルランド紀行」をご参照ください)が、今年もちょっとした騒動がありました。


まず、行きのヒコーキ。8月に予約をしたルフトハンザから突然電話がかかってきたのが10月のはじめ。なにやら冬時刻になって時刻表が変わったから夕方の便から昼間の便に振り替えてほしいという。こちとら会社の休みを一日でも少なくするために高い金を出して夕方の便を買ったのになんということとぶつぶつ文句を言いながらもほかに選択の余地がなかったのでやむなく言われたとおりに昼の便に変更。


で、クリスマス前のある日の昼前にダブリン空港に行く。パスポートとフレクエントフライヤーズカードを出すとコンピュータのキーボードをたたいたカウンターの係の兄ちゃんが露骨に変な顔をする。


係:「お客様、本当にこの便に予約されてますか?」
私:「されてる…はずだよ。ちゅうか、あんたらが勝手を言って私の便を夕方のから昼間のに変えたんでしょうが」
係:「少々お待ちください。今、発券の係のものと確認してみます」



私の後ろの客がイライラしながら待つこと10分。内線電話を使ってもめにもめていたがようやく搭乗券をもらう。どうやら私のフライトは夕方のに予約されたままだったらしい(だったら今日仕事できたのに!)。さらに状況を悪くしたことにどうもこの便かなり強烈にオーバーブッキングをしていたらしい。


係:「お待たせしました。こちらが搭乗券になります。よい旅を」
私:「ありがとう。それでフランクフルトからの搭乗券は?」
係:「………。少々お待ちください」



再び待つこと10分。ようやく両方の搭乗券をもらった。私の後ろに運悪く並んで20分以上待つハメになった人たち。すまんかった…が私のせいじゃない。もっといえば、私のせいで乗れなくなった人、すまんかった…が私のせいじゃない。


かくして、行きは行きでちょっとした問題だったが、帰りは帰りでまた問題。今度はハノーバーのチェックインカウンターにて。


係:「申し訳ないですけどフランクフルトからの搭乗券はここではお渡しできません。どうもオーバーブックしているようで。申し訳ありませんが、フランクフルトの乗り継ぎカウンターにお申しつけくださいますか」


うーん。ヒコーキに乗れないのはかまわないけど酒が買えないのは困る(こらこら)。というのもテロとの戦いだかなんだか知らんけど、ヨーロッパを飛ぶヒコーキでは液体の機内持ち込みができなくなった(正確には100mlの容器に入ったものは透明な袋に入れた上で持ち込んでもいいとかいろいろあるけどここでは割愛)。免税店で買った酒は、密封された状態でその日のうちに目的地に着くという条件の上でしか買うことができなくなった。で、今日ダブリンに飛べるかどうかわからないという状態では免税店で酒を買うことができないわけ。困った。


で、泣く泣く酒をあきらめつつハノーバーからのヒコーキが30分遅れて、結果搭乗25分前にダブリン行きの搭乗カウンターに着いた私。乗れなかったらまた会社に言い訳を考えないといけないなあ…などと考えていると、すっと搭乗券を渡された。なぜか素直に喜べない私。


で、そのまま免税店に走りこんでウィスキーとウォッカを4本購入。で、搭乗ゲートに戻ってみると私は最後の搭乗客(私の名誉のために書いておくと、それでも出発時刻の20分前でした。私は出発間際に名指しで探されるような愚客ではありません)。で、ヒコーキに乗ってみるとそりゃそうだけど完全に満席。ジャンプシート(スッチーさん用の席)にまで制服を着てない人が座っている。で、当然の帰結として私の荷物を載せるスペースがまったくない。酒4本はスッチーさんに預けました。で、今、このくそ狭い着たい後部の窓際の席でこうしてせっせと日記の更新をしている私は偉いですよね。偉いと言ってください。


まあ、ひとつ確実にいえることは、クリスマスとかくそ忙しいときに飛ぶもんじゃないですよ。結果的にはちゃんと飛べたので文句はないですけど。こんなことは認めたくはないんですけど、くされRyanairの「絶対にオーバーブッキングはしません。乗継の補償はしません」というのはある意味では非常に正しく単純明快でいいのかもしれないなあ…とも思う。


ともあれ、そうそう、私はドイツに2週間もいたのですが、ごく正直に言って特に報告すべきことはありません。良しにつけ悪しきにつけドイツという国は期待したことが期待通りに起こる国なのです。つまり、去年と、一昨年と、もっと言えば一昨々年と、さらに4年前、5年前とまったく一緒だったのです。これがいいか悪いかはまあ意見の分かれるところだと思います。アイルランドのようにいい加減さに腹を立てることなく快適な生活を送ることができる。それを平和というか退屈というかは人しだいです。


もうすぐ着陸態勢に入るようなので今日の更新はここまで。とにもかくにもこの日記はだらだらと今年も続きます。今年もあいかわらずよろしくお願いします。




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ