なべて世はこともなし
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2006年08月09日(水) ゲーテも呆れるワイマール旅行記(2)

何だかんだで結果オーライでハノーバーに到着した翌朝、私はMausi(久々の登場ですが、私の物好きな彼女の名前(仮名)らしい)とワイマールに向けて出発。


さすがはドイツ人の彼女(などと書いたら殴られかねないのだが)。地元の本屋に広げると模造紙サイズになるワイマールの市内地図を注文し、ガイドブックまで買い、B&Bも予約して完全武装。が、致命的な問題としては、彼女はご多分に漏れずに地図が読めない。最初からその能力に期待していない私は、「B80(二級道80号線)からB85に入って…」と出発前にさっと地図を眺めておく。


私が特技として自慢したい数少ないことのひとつは、一度走った道は決して忘れないこと。で、道中の半分くらいに当たるBad Frankenhausenという町までは一度走ったことがあるので、まあ大丈夫だべ…とタカをくくる。


ところが。なぜかこの日は道路工事の連続。あちこちに迂回路が設定されている。ちょっと自信がなくなったので


私:「あれ、この迂回路は次は右折になってたっけ」


と助手席の彼女に聞く。


…寝てるよ。しかも口開けて。


しばらくして大あくびののち起きたと思うと


彼女:「ここどこ?まだ着かないの?ちょっと、トイレ!」


…寝ててくれ。いいから。


で、孤軍奮闘の3時間の運転の後、いよいよワイマールの市内に入るというところで…。


私:「おーい、B&Bはワイマールの町のどこらへんにあるんだよ」
彼女:「ちょっと待って。今地図を広げるから…うわー、車が狭くて地図が広げられない
私:「やめ!ルームミラーが見えなくなる!」



地図が読めない女どころの騒ぎじゃない。私の彼女は地図を広げられない女。…いったい何のために地図を買ったんだ。


幸いといえば幸い、ワイマールの町は非常に小さく、テキトーに運転していたら何時の間にかB&Bの前に着いていた(やはり私は運だけで生きている男)。

B&Bは丘のてっぺんにありました


B&Bの窓からの風景。


おおっ、ワイマールの町が一望できるよ。


かくして、歩いて15分ほどの距離にあるワイマールの町へ。


以下、写真にてワイマールの町を紹介。いちいち書くのがかったるいので詳しく知りたい人はどっか別のページを当たってくれ(いいのか、そんなことで)。ちなみに、カーソルをあてると説明らしきものが出てきます。


ゲーテさんとシラーさん


ワイマール観光のキーワードのゲーテさんとシラーさん。劇場前にあるゲーテさんとシラーさんの銅像。二人の身長はかなり違ったのになぜか銅像では同じ身長になったというのは、旧DDRの秘密らしい(ウソ)。

追記:数名の読者さんから「DDRって何?」と聞かれました。Deutsche Demokratische Republik-英語で書けばGerman Democratic Republic、つまり、旧東ドイツのことです。ドイツ人と会話してると「でーでーあー」という感じでフツーに出てくるのでついと使ってしまいました。失礼しました。

夜、この場所で夕飯を食べました


街の中心の広場


広場のマーケット。秋に行われるマーケットは有名らしい。


馬(みりゃわかるって)


観光地ならどこにでもいる馬。ダブリンにもいたりしますが。ちなみに、糞はどっかと違ってちゃんと処分されています。道に落ちていたりしません。

町のお城のタワー…だったと思う


彼女が強く勧めるので買ったのは「ワイマールカード」。72時間有効で10ユーロで、市内の公共交通機関が無料になり、市内の美術館が割引または無料になるという代物…なのだが、究極に使えない。確かに市内の美術館は割引になった…1割ほど。5ユーロの入場券が50セント割引になるって勢いだと、10ユーロの元を取るのはいつのことか。無料になる美術館は交通の便がとことん不便な場所にあるという罠。


かくして、少しでも元を取ろうとたったバス停4つの場所にあるB&Bまでバス利用。





おおっ、各バス停に(該当バス停通過予定時刻の)時刻表があるよ。おおっ、バスが時刻表どおりに来たよ。


…と、あまりに当たり前のことに感動している自分が情けない。ただし、終バスは午後8時台と冗談としか思えませんでしたが。


続く。




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