なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
かなりブレてますが、こちら、本日撮影のDublin Port TunnelのSantry側の坑口です。もう、まもなく開通ということで、写真をご覧になってわかるとおり、トンネル内には電気が点り、入口付近の電光掲示版などの整備も終わり、シロート目にはあとは開通を待つばかり…となっております。一般論としてのひとりごとですが、高速道路運転中に、写真撮影というのは良くない。 このDublin Port Tunnel。市中心の東約2キロのところにあるダブリン港から市の中心を通過して西に向かう交通、とりわけトラックの排除を目的として、市の北部の空港近くのM1(高速道路1号線)まで、住宅地の下を一気にトンネルを掘り抜けてしまおうという計画。全長5.6キロ、トンネル部は4.5キロ。 そりゃ蓋を開けてみなきゃわからないけど、これ、後世には「アイルランドバブルの遺物」として語り継がれる天下の愚策となる気がする。何せ、有効高が4.65メートルと、一部のトラックには充分でない高さ、当初の計画の倍以上の、日本円にして1000億円を超える(!)総工費(ちなみに現在東京に建設中の首都高速のトンネルは1兆円超だそうですが)、西に行くはずのトラックを北に迂回させる無駄(明後日の方向と人は言う)…等々、ど素人の私ですら、十分批判記事が書けてしまいそうな気配。だいたい1000億円の総工費って、アイルランドの国民がおよそ400万人とすると、ひとりあたり3万円近い負担となるわけで。 で、まだ、このトンネルが開通していないにも拘らず、地図にのっけてしまったアホアホ会社があります。Googleです。このGoogle Mapによると… おーい、トンネルじゃなくて地上の道として開通してるよ。しかも、帳尻合せのために、地上にある住宅街の狭い道を、国道として表記してしまう厚顔無恥さ。 その他、Google Mapは実にツッコミ所満載です。まあ、世界中の正確な地図なんて、制作にどのくらいのコストがかかるか、また、どのくらいの容量になるのか想像もつかないので、この程度でいいのかもしれませんが…でもいい加減だよなあ。
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