なべて世はこともなし
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2006年03月08日(水) オフ会打ち出し/欧米無条件礼賛に物申す

ダブリンオフ。昼食会+パブの二段構えで行きます。詳細は以下の通り。


3月25日。午後2時より、Jervis Street近所の某中華料理屋で昼食。これに関しては、参加希望者の方はきちんとその旨メールにてご連絡ください。Moore Streetにあるような果たしてちゃんと許可を得てレストランを開いているのか疑問なとこじゃなく、ちゃんとしたとこで昼食会をやります。


場所の関係上最大催行人員は25名。勝手ながら、メールにて参加意思表示された方を先着にて25名様までとさせていただきます。


まあ、25名も来ていただけるとは思いませんが、まあ最大の人数はこのくらいということでご了承ください。費用は、ワイン込みでひとり20ユーロを予定してますが、参加人数によっては若干の変動がある予感。まあ、20ユーロは最大の金額として計画中。


ほんで二次会。予定では午後5時以降にJervis Streetにある某パブを狙ってます。こちらは突然参加されても歓迎しますが、場所を予約する関係上、参加「するかもしれない」方はその旨ご連絡いただけると幸いです。


というわけで、参加ご希望の方は、できるだけ早く、作者まで


(1)どっちに参加希望か、一次会、二次会のみ、または両方。
(2)希望人数



を明記の上、メールをください。一次会は早い者勝ち、二次会は遅くとも1週間前の3/18までにおおよその人数を予測したいと思いますのでそれまでの参加表明よろしくです。で、一次会についても、3/18をいちおうの締め切りの目安とさせていただきます(その時点での参加希望者の人数で予約するということ)。


ちなみに作者は、毎度のことながら、「来るものは拒まず。去るものは追わず」の精神でやります。何が言いたいかというと、このオフ会を通じて在愛の日本人同士の懇親を図るとか、日本人同士の横のつながりを強化するとかそういう高尚な目的はないということです。


私は日本人会を作る予定も意志もまったくありません(この点を誤解されている方がいる模様なので書いてます)。ただ、来たい人はお気軽に参加していただければいいかと。つまり、これは「アイルランド真実紀行」というホムペのオフ会で、それ以上の目的はないといいたいのです。


つまり、今回のオフ会に参加されたからといって、例えば私からメーリングリストを作ってどうのこうのとかいう、あとからどうのこうのという可能性はないということです。


とにもかくにも「組織」というものが嫌いな私、日本人会など冗談にも参加したくないです。ましてや主催者になるなど論外です。とどのつまり、変なことを意識することなく、のんびりやりましょうということ。


というわけで、できるだけ早くの参加表明をお願いいたします。


なお、東京オフは日暮里の予定。こちらも参加希望の方は3/18を目安に参加表明をお願いします。それ以降でも構いませんが、要は、早いとこおおよその人数を確定して、場所を確保したいのです。というわけで、ことらもできるだけ早い参加表明をお願いします。





空席商会でおなじみの某旅行代理店に来月の日本行きのチケットの代金を払いに行ってきました(空席商会の意味が分からない人は、それはそれで健全なしるしなので気にしない方向で)。ちなみに、小切手を送ればわざわざ事務所まで出向く必要はないのですが、興味本位で遊びに行った次第。


うーん、さすがは日系旅行代理店。全日空の機内誌「翼の王国」が置いてある…というわけで、ただじゃ帰らないという気概で一冊もらって帰りました。


で、ぱらぱらめくっていたら、文部科学省の高速増殖炉、「もんじゅ」についての見開き広告がありました。






高速増殖炉についての意見広告。高速増殖炉の是非についてここで論じるつもりはありません。ただ、この広告が、やけに引っかかったのです。いわく…


「透明、緑、茶。
同じビンでも色ごとに
分別する国がある」



というフレーズで始まる広告。いかにもイギリスが環境先進国のように書いてます。


「イギリスにはスーパーの駐車場などに『ボトルバンク』とよばれるビン回収用の箱があります。透明、緑、茶それぞれに分けられたビンは細かく砕かれ、また同じ色のビンの原料に。よりムダなく効率よくリサイクルを進める、まさに資源のバンクです」


これ読んでどういう印象を受けますか?イギリスって環境先進国なんだなーって印象を受けませんか。さぞかしイギリスはいい国だと思いませんか?


私はこういう「欧米は進んでいて、日本はダメダメなんだよ」という論調に大いに違和感を覚えます。確かに日本は欧米に見習うべきところは多数あります。ただ、逆もまた正なりでして、欧米は日本に学ぶべきところも多数あると思うのです。


その意味で、こういう「欧米無条件礼賛型」広告には一言居士を決めたくなるのです。だいたいが「欧米」とひとくくりすることに無理があるような気がしますが。


ええと、私はイギリスのことはわかりませんから、話をアイルランドに移します。さっきの広告の文句は、「イギリス」「アイルランド」にしても成り立ちます。何せ、アイルランドでもビンは、透明、緑、茶それぞれに分けられて回収されてますから。



アイルランドの回収箱。写っているのはひでばかすですが気にしない方向で。



ほら。すごいでしょ。アイルランドではビンは3種類に分けられて回収されて、「ムダなく効率よくリサイクルを進め」られているのですよー…。アイルランドってすごいでよ。環境先進国でしょ。


…ってちょっと待てよ。一体全体ビンの回収率ってどれくらいなのよ…と調べてみました。結果、日本はほぼ100%。それに対し、アイルランドは50%。つまり流通しているビンの半分は、確かに「透明、緑、茶それぞれに分けられて回収」されて「また同じ色のビンの原料」になっているのですが、もう半分は行き先なくゴミ穴に埋められているのです。


それに対し、日本のビンは、酒屋さんなどに持ち込まれた上に、ビール会社などの工場で洗浄され再利用されてます。考えてみたら、わざわざ砕いて原料から作り直すのと、洗って再利用するってどっちが効率的なんだ?


ちなみに、アイルランドはまだですが、ビンどころか、ペットボトルですら、砕かずに洗って再利用している国がヨーロッパにはあります。その点、アイルランドは未だにペットボトルは資源ゴミの回収対象外。そういう意味でもペットボトルの6割が回収されている日本と、ペットボトルを埋め続けてるアイルランドとはどっちが環境を考慮してるかは自明の理かと。


はい。もうこの広告の欺瞞には十分納得していただけたと思います。「欧米はすごいんだぞー」という論調には疑ってかかった方がいいと思います。欧米に見習うべきところは見習っても、けっして日本を必要以上に卑下する必要はないと思います。




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