なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2005年06月25日(土) Snigelのアイルランド式お料理教室(基本の基本)

はいこんにちはー。Snigel3分クッキングのお時間ですぅ。


今日のメニューは


白飯


です。


…そんなもんネタにしてどーすんねんという方、まあ聞いてくださいよ。


先週の日曜日、我らがビンボー人の味方格安スーパーLidlに行ってこんなもんを発見したんですよ。






圧力鍋。


その昔、学生時代にも理研のこなべちゃんという圧力鍋を持っていた私、これは「買い」と思い買いましたよ。一緒に買い物に行っていたひでかすは「何の意味があるねん」と呆れ顔でしたが。


で、今回、すっかり忘れてしまった圧力鍋の使い方を思い出すべくネットでサーチ。何せ、この圧力鍋、10か国語くらいで書かれた薄い取り扱い説明書はあっても、こなべちゃんについていた「クッキングブック」はついてない。これじゃあ、いったいどうしていいかわからない。インターネットは便利です。さっそく圧力鍋クッキングのホムペを発見。それによると、


米を磨ぐ。
米をザルに上げる
磨いだ米と米と同量の水を圧力鍋に入れ強火にかける。
重しが揺れはじめてから3分で火を止める。
10分間蒸らす。
できあがり。



ふむふむ。これなら簡単だわさ。というわけで、登場するのは






こちらもLidlで買ったバスマティライス…早い話がインド米。


で、これを砥ぎまして、ザルに上げようとします。


こっちのザルは日本のザルと違うことをすっかり忘れてました。ザルの目から米が漏れていきます(大マヌケ)。


急遽ザルに上げることは中止。で、そのまま、だいたい米と同量の水を入れて30分吸水させます。それにしても、この鍋、片手鍋にしてはでかい。二人分のご飯(だいたい二合くらいかな)もこれだけの分量にしか見えません。






その間、まじまじと圧力鍋を見つめます。で、とんでもない事実発覚。


あれ、圧力鍋におなじみの重しがついてない。…ってことは、この圧力鍋と日本で使ってた圧力鍋は似て非なるもの?


ええい、ままよというわけで、どきどきしながら、火にかけます。何せ、10年近く圧力鍋に手を触れてません。使い方などすっかりと忘れてしまいました。まさか爆発などはしないにせよ、焦げでしまうのではないかなど不安は募ります。まして、日本の圧力鍋とこっちの圧力鍋は違うのではないかという疑惑が出てきたのでなおさらです。しかも、重しがついてないんだから、いつが「重しが揺れはじめた」瞬間かわかるはずもなく。


で、火にかけた後、例の使えない取扱説明書を見ます。ご飯の炊きかたすら書かれてません。つかえんなあと思っていると、


ライスプディング=米1、水2の分量で。


え?もしかして、俺、水加減を致命的に間違った?






こうなってはあとのカーニバル。もう手遅れ。なにせ、スイッチの下にあるピンが上がっており、つまり、鍋にもう圧力はかかってしまっています。ほとんど投げやりな気分で数分待つと、おおっ、つまみの部分から蒸気が出てきた。なるほど、重しの代わりにこのつまみから蒸気が出てくるのねん…と感心しつつ、その時点から3分計測することを決める。


3分後、火を止めます。


で、10分後、つまみを0にして圧力を抜きます。すると、ピンが下がり、ある力がかかっていないことが確認できました。


おそるおそる蓋を開けます。






あれ?ちゃんと炊けてる。


いったいどんな状況になっているか戦々恐々としてましたが、その実、ちゃんとおいしそうに炊けてます。考えてみたら、ライスプディングなんてほとんどおかゆだったよな。


試食。


うまい!


これには驚きました。日本米と比べるとあまりにぱさぱさしているはずのバスマティライスが、まるでもち米のようにもちもちしてます。かなり日本米に近い食感になってます。こりゃ、いい買い物をしたかもしれない。


というわけで、アイルランドにお住まいで日本米が恋しいという方、実は、圧力鍋というのは意外な解決方法の一つかもしれませんよ。興味のある方はお試しを。基本的に、上に書いた調理法で間違いはない…はずです。

日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ