なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2005年02月27日(日) |
投稿:驚愕。とんでもSAS体験記 |
作者、ヒジョーに多忙です。とういわけで、本日は読者さんからのご報告で秀逸だったものを紹介させていただきます。
Tさんからのご報告。これを読まれる前に、私の日記の過去ログ上と下を読まれるとより楽しまれると思います。いやー、失礼ながら、下には下がいますな。以下、読みやすくするために適宜改行を入れ、個人が特定されそうなところをはしょったりしてますが、基本的にTさんの投稿そのまんまです。
いつもSnigelさんは飛行機で苦労されていますが、すみません、私本当に他人事だと思って読んでいました。まさか自分のみの上に起こるとは。。。
今回私は普通の人はしないよなあ…ってわかってはいるものの恐ろしい日程でヨーロッパに蜘蛛の巣を張るかのような旅行をしました。。(コペンハーゲンからダブリンまで)SASを使いました。ダブリン行きゲートDいくつか忘れましたがDxxxから機内に乗り込みましたが(作者注:101から103のどれかです…きっと)1時間近く何も起こらず、機内アナウンスで機体に問題があるので代わりの飛行機を用意しましたゲートAxxへ移動してください。とアナウンスが。
ちょっとぼんやりしていたので「ゲートAいくつだろ?」と思いながら飛行機を降り、同じ飛行機にいた緑のフットボールチームのマフラーを巻いている明らかにアイルランド人の若者にゲートナンバーを尋ね、空港の端から端まで移動(作者注:月ほども遠いです)。ゲートAxxの前で1時間は待ったでしょうか、ようやく機内へ。座席に着いてから微妙な間が…もしやこの飛行機も?と思ったものの飛行機は滑走路に向けて動き出しました。「ふ〜やれやれ。そうよねーこの飛行機が飛ばないなんてないわよね。」と思ってうとうとしていると飛ぶ気配がない。
笑いながら機内アナウンス「お客様大変申し訳ございませんが…え〜この機体にも整備不良がございましたこれからターミナルに戻ります。」信じられないと、乗客同士顔を見合わせるが不思議とみんな苦笑いで何故か盛り上がる。日本だったらありえない光景だよなあ〜と思いながら今晩どうするんだろう?とちょっと不安に。
ターミナルに着くが今後どうなるか調整中ということで外にも出られない。何人かの乗客はダブリンからの乗り継ぎに間に合わないとフライトアテンダントにクレームをつけているけど他の人は「やれやれ」といった空気。ライトアテンダントからジュースがにこやかに配られる。私は素晴らしい対応だなあと自分が今晩どうなるかわからないのに観客よろしく他の人々を観察。
しかたがないこういう場合は自分の意思ではどうにもならないし。機内で2時間以上は過ごしたでしょうか?「えーみなさま大変お待たせいたしました。代わりの機体の準備が整いましたのでゲートCxxへ移動してください。」ふう〜。また移動か。でもダブリンに今夜中に到着できるんならいいか。。。とゲートCxxへ。
飛行機に乗り込むまで40分くらい。乗り込んでからは割と順調に機体が動き出した。take offの瞬間は拍手喝采。ああよかった〜。さすがに疲れたので離陸を確認した後は割と深い眠りに落ち気が付くと「まもなく。。。。空港に到着いたします。」とアナウンスが。
「?????」聞き間違えかな?今確か、シャノンと言ったような…窓側の座席だった私は景色を見ると見覚えのない街明かりを目にした瞬間、次のアナウンスが。。。。「本日はダブリンの天候状況が大変強い風の為着陸不可能な状況です。お客様には大変ご迷惑をお掛け致しますがこれよりシャノン空港に着陸いたします。」(へ?シャノン?真夜中にシャノンに到着したって困るんだよね〜コーチって空港まで乗り入れしてるのかなあ?)
着陸後再び軟禁状態。フライトアテンダントからのアナウンス「お客様大変申し訳ございません。しばらくお待ちください。ただいま今後の対応を考えております。」さすがに6時間の遅れにシャノンとなると乗客の顔も思いっきり不機嫌。しばらくしてフライトアテンダントが乗客1人1人をまわってアンケート調査。内容はシャノン空港近辺のホテルに1泊するか、乗り合いでタクシーでダブリンに移動するか。
タ、タクシー?と私は思った。シャノンってダブリンから相当な距離あるよねぇ?本当にタクシーでダブリンに移動させてくれるの?アンケート調査が80%しか終わっていないのに「大変お待たせいたしました。どうぞターミナルへ移動してください。今後の対応は地上係員が対応いたします。」だ、大丈夫かなぁ〜?
当然乗客の大半が地上係員に詰め寄って「タクシーでダブリンって話しはどうなったの?」地上係員「空港の近くにホテルをご用意いたしました。シャトルバスが到着するのを待つか、待てない方は自費でタクシーでホテルまで移動してください。機内預け荷物は空港でお預かりさせていただきます。」
「だから、タクシーでダブリンに行かせてくれるって機内でフライトアテンダントが言った事はどうなのよ?!預け荷物受け取れなかったら移動も出来ないでしょう?!!」「…」かわいそうな地上職員「ただいま確認いたします。」無線でやり取りの後、「これより階下のバッゲージクレームでお客様の機内預け荷物をお渡しいたします。ホテルに滞在する方も必ずお持ちください。
タクシーは個人でお支払いお願い致します。ただし、レシートをダブリン空港のSASのカウンターにお持ち頂ければ払い戻しが可能です。そしてタクシーはクレジットカードが使えません。」1階に下りるとパスポートコントロールが。オフィサーに「ダブリンには何日滞在するの?」「1日…」「1日?その後は何処へ?」面倒なので「ロンドン。」「ロンドンかあ〜いいところだ。」バン!とはんこ。この状況を知ってか知らずか本当に明るい。
預けた荷物は無事に全部出てきた。時計を見ると2時。2時…どうしようかなあ1人でタクシーに乗ると200ユーロっていうし。スーツケースを転がしながらうろうろしていると、「あなたもダブリンに行きたいんでしょう?」と北欧系のおばちゃんが声を掛けてくれた。「はい。」疲れもピークでかろうじて返事をする。「じゃあ、この子達と一緒にタクシーに乗るといいわ」と言ってフィンランド人の交換留学生2人組を紹介してくれた。
そのうちの1人が「もうタクシー会社には電話してあるから。」うう、ありがとう…!!ところが、こういう状況の上、シャノンという田舎という事でタクシーが来たのはなんと7時15分前(作者ツッコミ:5時間もかけるな!)。
それもそのタクシーの運転手会社のマネージャーにday‐offだというのに電話でたたき起こされたという気の毒な人。文句も言えない。タクシーに乗ってからタクシーの運転手が「疲れているだろうから眠っていいよ。ダブリンまでかなり遠いから。」とやさしい一言。私を含む3人が安心して眠っていたら突然大音量でアイリッシュミュージック。ボリュームコントロールの調子が悪いのか?と思ったがどうもそうではないらしい。個人的にその音量で聞きたかったよう。眠っていいよと言われてもさすがにこの爆音の中どうやって眠れようか…。。。
ダブリンに着いたのは午前10時30分。ふう〜。。。本当ならホテルの部屋で1日眠ってしまいたいところだが、1日しかないダブリン滞在。ホストマザーの訪問と学校の先生との待ち合わせと夜10時まで出歩き、翌朝は6時台フライトの為5時に空港。ほとんど仮眠状態で4時起き。何しにダブリンに行ったんだか。。。
因みにタクシー代の払い戻しは時間的に無理だったので日本に帰ってからSASの東京支店に問い合わせをして対処してもらいました。 なんだか不幸自慢みたいになっちゃいましたが、今度はもっとゆっくり里帰りしたいと思います。
皆様からの体験や投稿、随時受付中ですのでお気軽にどうぞ。
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